「東方への旅」

フランシスコ・ゲレーロのセビリャからエルサレムへの旅路をたどったアルバム

  • アーティスト:ル・バンケ・デュ・ロワ
  • レーベル:HORTUS
  • 品番:HORTUS-207
  • ジャンル: ジャンル クラシック 音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • その他の製品情報:DDD ディジパック仕様
  • 収録時間:63:34

TRACK LIST

「東方への旅~フランシスコ・ゲレーロのセビリャからエルサレムへの旅路をたどって」

フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599):宗教的カンシオンとヴィラネスカ集(1589年ヴェネツィア)より10曲、他、ビザンチン&オリエント音楽と即興を交えて。

ル・バンケ・デュ・ロワ
ヘルトゥルディス・ベルガラ(ソプラノ)
ヤニック・ルボッセ(カウンターテナー)
ジョルジュ・カミル・アブラッラー(バリトン、オリエント&ビザンチン歌唱)
サミル・ホムシ(ウード、リック、ダルブーカ)
ジュリー・デサン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ブノワ・タントテュリエ(コルネット、リコーダー)
エマニュエル・ヴィニュロン(バス・ドゥルシアン、リコーダー)
オリヴィエ・グラドフェル(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ボンバルド、テノール・ドゥルシアン、リコーダー&音楽監督)
録音:2021年8月24-27日/サン=ブノワ=デュ=ソー(アンドル県)
★モラレス、ビクトリアと並ぶスペイン・ルネサンス時代の大作曲家フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599)は、スペインやポルトガルの各地で、神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世などの王侯貴族の宮廷や教会に主に仕えていましたが、1588年、エルサレムへの旅を決意、セビリアを発ちました。その帰途に二度にわたって海賊の襲撃を受け、金品を奪われあげく人質としてとらえられ、やがて釈放されるも一文無しとなり、身代金も負わされ、負債者監獄へと収監されてしまいました。その後、セビリアの雇用主に救われることになるのですが、1590年に、こうした旅の顛末を書き記した著作「エルサレムへの旅」を出版、ベストセラーになったそうです。この書物を基に、ゲレーロの旅路を音楽でたどる企画によるこのアルバムには、ゲレーロの世俗音楽、教会音楽に加え、旅の途中でゲレーロが触れたであろうオリエントやビザンチンの音楽が収録されています。ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のオリヴィエ・グラドフェルが結成したフランスの古楽アンサンブル、ル・バンケ・デュ・ロワは、多様な文化的・音楽的背景を持ったメンバーで構成されており、演奏に当たっては、文献研究はもちろん、口承による伝統までも参照した多角的なアプローチをしている個性的なグループです。このアルバムでも、伸びやかなソプラノとカウンターテナーによる歌唱に、リコーダー、ドゥルシアン、コルネットなどが重なる、正統的古楽演奏で聴かせるトラックと、ビザンチン唱法を取り入れたり、アラブ音楽での使用されるウード(リュートに似た楽器)、リック(タンバリンの一種)、ダルブーカ(太鼓の一種)などの民族楽器を取り入れたりするなどのオリエント的アプローチによるトラックが入り混じり、不思議な雰囲気を醸し出しています。16世紀末のスペインとオリエントの音楽の雰囲気を伝える魅惑のアルバムです。
3487720002076

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