超絶の至芸!クナッパーツブッシュの遺産(4CD)

ブラームス3番(50年BPO)、ブルックナー7番(63年ケルン)、英雄(62年VPO)、南国のバラ~ポップス・コンサート~(55年バイエルン)-“怪物”指揮者の貴重なライヴ音源=名演4タイトルが、宇野功芳解説付き4CDBOXで復活!

超絶の至芸!クナッパーツブッシュの遺産(4CD)

  • アーティスト:ハンス・クナッパーツブッシュ
  • レーベル:KING INTERNATIONAL
  • 品番:KKC-4254/7
  • 国内盤:(国内企画)
  • ジャンル: ジャンル クラシック 交響曲 管弦楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:4CD
  • その他の製品情報:MONO
  • 収録時間:50:54(CD1) 65:26 (CD2) 70:43(CD3) 65:38(CD4)
  • 付属品:日本語帯・解説付

TRACK LIST

超絶の至芸!クナッパーツブッシュの遺産(4CD)

CD1
1.ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 作品90
2.プフィッツナー:管弦楽のためのスケルツォ ハ短調
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(2)
録音:(1)1950年11月 (ライヴ)、(2)1957年1月6日ミュンヘン,コングレスザール(ライヴ)

★ワーグナーを除いた全作品の中で、クナッパーツブッシュが最も得意にしていた交響曲はブラームスの3番であり、演奏頻度も高い。・・・彼の同曲CDはどれもすばらしいが、わけてもこの50年盤はベストに挙げられる。欠点は音が割れ気味だったことだが。今回のリマスター盤はすっかり改善され,ひびきの鮮度も上り、迷うことなしのベスト盤に仕上った。こんな嬉しいことはない。(宇野功芳、ライナーノーツより)


CD2
ブルックナー:
交響曲第7番 ホ長調(1885年出版譜)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ケルン放送交響楽団
録音:1963年5月10日 ケルン(ライヴ)

★(スケルツォの)中間部はとても美しい。第2部の淋しさ!こんなに淋しい演奏は他に決してない。やがてヴァイオリンが天上から聴こえてくる。そのあとの盛上りは、ことによると7番全曲の頂点かも知れない。スケルツォのトリオが全曲のクライマックスとは!フィナーレもじっくりと遅く、丁寧に音符を追ってゆく。クナはスコアを読み尽しており、緩急が自在で、すべてのテンポが曲想にぴったりの名演がつづくのである。(宇野功芳、ライナーノーツより)


CD3
1. ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55《英雄》
2. ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》―前奏曲と愛の死(管弦楽版) 
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1)、シュターツカペレ・ベルリン(2)
録音:(1)1962年2月17日 ウィーン,ムジークフェラインザール(ライヴ)、(2)1959年11月19日 ベルリン(ライヴ)

★クナは根っからのワーグナー指揮者だ。この「トリスタン」がこれ以上すばらしく演奏された例を僕は知らない。フルトヴェングラーがいいという人も多いが、ものが違う。格が違う。フルトヴェングラーの音楽の根は古典にある。しかしクナの根はワーグナーという作曲家一本にしぼられる。このうねりまくり、聴く者を押し流す音の大波は、ものすごいエスプレッシーヴォとなって、われわれを圧倒しつくす。こんな「トリスタン」は他にはない。絶対にない!なにしろ「前奏曲」のppからの短いクレッシェンドがfにまで達してしまうのだから!!(宇野功芳、ライナーノーツより)


CD4
南国のバラ~クナッパーツブッシュ/ポップス・コンサート~
1.ウェーバー:舞踏への勧誘 作品65(ワインガルトナー編) 
2.ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《ウィーンの森の物語》作品325
3.ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇《千一夜物語》-間奏曲
4.ランナー:ワルツ《シェーンブルンの人々》
5.ヨハン・シュトラウス2世:エジプト行進曲 作品335(終結の一部)
6.シューベルト:軍隊行進曲 作品51の1
7.ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカ 作品117
8.ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《南国のバラ》作品388
9.ヨハン・シュトラウス2世&ヨゼフ・シュトラウス:ピツィカート・ポルカ
10.コムツァーク2世:ワルツ《バーデン娘》作品257
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)バイエルン国立管弦楽団
録音:1955年3月20日 ミュンヘン,コングレスザール(ライヴ)

★10曲の小品だけを集めたこのようなプログラムはクナッパーツブッシュでも珍しいのではないだろうか。しかし珍しくても何でも、こんな演奏会を他の巨匠たちができただろうか。まさに遊び好きのクナだからこそといえるだろう。(中略)
取りが「バーデン娘」なのは当然であろう。こういう曲を偏愛し、演奏しつづけたクナッパーツブッシュという芸術家のふところの深さに改めて敬意を表したい。この日も最初のフォルテから怪演が始まり、品の悪い大暴れとなる。オーケストラは鳴り切っている。まさにミュンヘンの野武士見参!!の名場面だ。(宇野功芳、ライナーノーツより)
★ハンス・クナッパーツブッシュ(1888.3.12 – 1965.10.25)の怪物的・巨大な指揮ぶりは、日本でのブームの火付け役・宇野功芳の評論と相まって、人気を爆発させ、わが国に多大なファン層を作ってきました。
2015年に宇野功芳の書き下ろし解説付きでキングレコードが発売したファン垂涎の名演4タイトルが、このたび4CD集成BOXとして、キングインターナショナルより復活します。しかも宇野氏の解説はそのまま。「ワーグナーを除いた全作品の中で、クナッパーツブッシュが最も得意にしていた交響曲、ブラームスの3番」の“ベスト”50年ベルリン・フィル盤から、“命を賭けた遊び“と称された「バーデン娘」(55年バイエルン盤)まで、宇野氏のキャッチコピーがぴったりくるクナの超絶”名演““怪演”を本4CDで存分にご堪能ください。
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