伝説的アムステルダム・コンサート1947-1961

クレンペラー指揮コンセルトヘボウ管弦楽団(24SACD)
伝説的アムステルダム・コンサート1947-1961
正規音源からSACD化!
充実の大規模解説&日本語訳付きで資料としても貴重!

  • アーティスト:オットー・クレンペラー、コンセルトヘボウ管弦楽団
  • レーベル:OTTO KLEMPERER FILM FOUNDATION
  • 品番:KKC-4258
  • 国内盤:(国内企画)
  • ジャンル: ジャンル クラシック 交響曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:24SACD Hybrid
  • 付属品:輸入盤・日本語帯・解説付

TRACK LIST

Disc 1
1947年12月4日
(初CDコンサート全収録)

メンデルスゾーン:
1.序曲「フィンガルの洞窟」 Op. 26

マーラー:
2-5.さすらう若人の歌
(ヘルマン・シャイ:バリトン)

ブルックナー:
6-9.交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」WAB104(1886年版ノヴァーク)

Disc 2
1949年5月1日&1951年1月18日*
ベートーヴェン:
1-4.交響曲第8番ヘ長調Op.93

モーツァルト:
5-8.交響曲第25番ト短調K183*

9-11.ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K219*「トルコ風」
ヤン・ブレッセル(ヴァイオリン)

Disc 3
1951年1月11日、1951年1月13日*、1951年3月29日**

ヤナーチェク
1.シンフォニエッタOp.60

バルトーク
2-4.ヴィオラ協奏曲(SZ120,BB128)
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)

ヘンケマンス:
5-7.フルート協奏曲*
フーベルト・バルワーザー(フルート)

ファリャ
8-10.スペインの庭の夜**
ヴィレム・アンドリーセン(ピアノ)

Disc 4
1951年4月2日
(1951年ベートーヴェン・チクルスより)
ベートーヴェン:
1. 演奏会用アリア「ああ、不実な人よ!」Op.65
グレ・ブロウエンスティーン(ソプラノ)

2-5.交響曲第7番イ長調Op.92

Disc 5
1951年7月12日
(初CDコンサート全収録)
モーツァルト
1. フリーメーソンのための葬送曲 ハ短調 K.477

マーラー
2-6.亡き子をしのぶ歌
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)

Disc 6
1951年7月12日(Disc5の続き)
マーラー
1-5.交響曲第2番ハ短調「復活」
ヨー・フィンセント(ソプラノ) キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
トゥーンクンスト合唱団

Disc 7
1955年7月7日
(初CDコンサート全収録)
ベートーヴェン
1-5.交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」

Disc 8
1955年7月7日(Disc 7の続き)
シェーンベルク
1. 浄夜(1917/1943)

ヒンデミット
2-4.組曲「気高い幻想」

Disc 9
1955年11月3日
(正規盤初)
メンデルスゾーン
1-10.劇付随音楽《真夏の夜の夢》Op.61
コリー・ヴァン・ベックム、ヘレーン・ヴァークレイ(ソプラノ)
トゥーンクンスト合唱団のメンバー

Disc 10
1955年11月6日
1955年11月10日*
(初CDコンサート全収録)
ベートーヴェン
1-4.交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」

モーツァルト
5-8.セレナード第13番ト長調K525《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》*

Disc 11
1955年11月10日(Disc10の続き)
モーツァルト
1. モテット《エクスルターテ・ユビラーテ》K165(158a)
マリア・シュターダー(ソプラノ)

マーラー
2-5.交響曲第4番ト長調
マリア・シュターダー(ソプラノ)

Disc 12
1956年5月2日
(ベートーヴェン・チクルス~初CDコンサート全収録)
ベートーヴェン
バレエ音楽「プロメテウスの創造物」Op. 43より
1.第1曲:序曲
2.第5曲:アダージョ
3.第16曲:終曲:アレグレット
ヤン・ヴィッサー(フルート) クラース・デ・ロック(クラリネット)
トム・デ・クラーク(ファゴット)
 フィア・ローザ・ベルクハウト(ハープ)

4-6.ピアノ協奏曲 第3番ハ短調Op.37
アニー・フィッシャー(ピアノ)

Disc 13
1956年5月2日(Disc 12の続き)

ベートーヴェン
1-4.交響曲第2番ニ長調Op.36
5.レオノーレ第3番序曲Op.72b

Disc 14
1956年5月9日(ベートーヴェン・チクルス)
ベートーヴェン
1-4.交響曲第4番変ロ長調Op.60
5-8.交響曲第5番ハ短調Op.67

Disc 15
1956年5月13日
(ベートーヴェン・チクルス~初CDコンサート全収録)
1-5.交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」

Disc 16
1956年5月13日(Disc15の続き)
1956年5月17日*
ベートーヴェン
1-4.交響曲第7番イ長調Op.92
5-8.交響曲第8番ヘ長調Op.93*

Disc 17
1956年5月17日(Disc16の続き)
(ベートーヴェン・チクルス)
ベートーヴェン
1-4.交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」
グレ・ブロウエンスティーン(ソプラノ) アニー・ヘルメス(コントラルト)
エルンスト・ヘフリガー(テノール) ハンス・ウィルブリンク(バリトン)
トゥーンクンスト合唱団

Disc 18
1956年7月12日
(初CDコンサート全収録)
モーツァルト
1-4.交響曲第29番イ長調K201

5-7.ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K482
アニー・フィッシャー(ピアノ)

Disc 19
1956年7月12日(Disc18の続き)
モーツァルト
1-3.オーボエ協奏曲ハ長調K314
ホーコン・ストーティン(オーボエ)

4-7.交響曲第41番ハ長調K551「ジュピター」

Disc 20
1957年2月7日
(初CDコンサート全収録)
J.S.バッハ
1-7.管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
フーベルト・バルワーザー(フルート)

8-16.カンタータ第202番「消えよ、悲しみの影」BWV202(結婚カンタータ)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ヤン・ダーメン(ヴァイオリン) ホーコン・ストーティン(オーボエ)

モーツァルト
17. 演奏会用アリア「心配しなくともいいのです、愛する人よ」.K505
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ) マリア・クルチオ(ピアノ)

Disc 21
1957年2月7日(Disc 20の続き)
ブラームス
1. ハイドンの主題による変奏曲Op.56a

R.シュトラウス
2.交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28

1954年6月26日
(ボーナス・トラック/初正規盤)
モーツァルト
2. ドン・ジョヴァンニ序曲

メンデルスゾーン
4-6.ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

Disc 22
1957年2月21日
(初CDコンサート全収録)
メンデルスゾーン
1. フィンガルの洞窟序曲Op.26

ストラヴィンスキー
2-4.三楽章の交響曲

シューベルト
5-8.交響曲第4番ハ短調D417

ワーグナー
9.ニュルンベルクのマイスタージンガーより序曲

Disc 23
1957年5月19日
(初正規盤)
ベートーヴェン
1-6.ミサ・ソレニムス ニ長調Op.123
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ナン・メリマン(メゾソプラノ)
ヨーゼフ・シマンディ(テノール)
ハインツ・レーフス(バス=バスバリトン)
アムステルダム・トーンクンスト合唱団(合唱指揮:トーン・フランケン)

Disc 24
1961年6月22日
(初CDコンサート全収録)
グルック
1. シャコンヌ~「オルフェオとエウリディーチェ」

クレンペラー
2-3.交響曲第1番(全2楽章)

ブルックナー
4-7.交響曲第6番イ長調WAB106(1890年ハース版)

オットー・クレンペラー(指揮)
コンセルトヘボウ管弦楽団
★音質条件を考慮に入れなければ、クレンペラーの最も高水準な演奏を聴くことができるのはコンセルトヘボウ管弦楽団との録音だというのは、以前からよく語られることでした。
しかし、実際には、古いライヴ録音や放送録音ならではの物理的なスペックの問題もあって、マニア以外にはあまり顧みられることは無く、クレンペラーといえば、最晩年にフィルハーモニア管弦楽団を指揮したゆったり系の演奏が代表作として広く聴かれてきたというのが実情です。
確かに最晩年のスタジオ録音で聴ける拡大された情報の面白さは無類ですが、長きに渡って歌劇場やコンサートホールで指揮して生計を立てていたクレンペラーの音楽は、本来はもっと生気に富む力強いものでした。そしてその音楽を築き上げていたのが、入念で厳しいリハーサルであり、その点で、世界最高レベルの反応力を持ったコンセルトヘボウ管弦楽団の優位は明らかであり、実際、1958年まではクレンペラーの客演回数はかなりの数に達していました。
しかし翌1959年にクレンペラーがフィルハーモニア管弦楽団の終身指揮者に就任すると、大火傷で長期療養という問題も重なって客演回数は激減、そして1964年にフィルハーモニア管弦楽団が自主運営組織になると、以後、クレンペラーがコンセルトヘボウ管弦楽団を指揮することは無くなります。もっとも、ウィーンやベルリン、ミュンヘン、ケルン、イスラエルなどには出かけていたので、今は無き音楽マネジメント組織、コロンビア・アーティスツの都合もあったのかもしれませんが。
ともかく、クレンペラー絶頂期のコンセルトヘボウ管弦楽団との演奏を、正規音源で、しかもSACDでまとめて聴けるというのはクレンペラー好きにとっては大事件であることは間違いなさそうです。

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