★フルトヴェングラーの≪フィデリオ≫全曲盤は、4種類の音源があります―①1948年8月3日ザルツブルク・ライヴ②1950年8月5日ザルツブルク・ライヴ③1953年10月12日ウィーン・ライヴ(DISCOS/SEVENSEAS原盤、弊社KKC.4228/9で発売中)④1953年10月13~17日ウィーンでのHMV/EMI録音。
今回のは①、巨匠が戦後ザルツブルク音楽祭に復帰して翌年(1948年)に行なったライヴ。ターラが1999年にORFの音源から正規初CD化を行なったものです。いままで国内発売されずに幻の名盤となってきたのは第1幕の第5~8曲が欠落しているから。しかし改めて聞いてみてもこの演奏はすごい。巨匠の気合いの入れ方が違います。全編を貫く熱気と緊張感!「レオノーレ」序曲第3番の白熱ぶりとド迫力はこの演奏が最高です!重々しいゆったりした出だしからコーダにおける猛烈なアッチェレランド、自由への歓喜の爆発まで・・・フルトヴェングラーが「圧政への抵抗」がテーマのこのオペラを愛し、第2幕の「牢獄の場」が終わったところでこの「レオノーレ」序曲第3番を演奏するスタイルを確立した理由もわかります。
歌手陣ではドイツのワグネリアン・ソプラノ、エルナ・シュリューター(1904-1969)がスケジュールの都合でキャンセルとなったフラグスタートの代役を立派に務めており、フロレスタンを歌うパツァーク、ピツァロ役のフランツはとりわけ、見事です。
★貴重な資料、ターラのオリジナルCD(FURT-1047/8)に掲載されている公演プログラム2点(①1915年3月23日リューベックでの、フルトヴェングラーが「フィデリオ」を初めて指揮した公演②1942年1月16日ウィーン国立歌劇場で「フィデリオ」を初めて指揮した公演)を転載します。
★音源が一部(第1幕の第5曲~第8曲)欠落しておりますが、この頃の放送録音としては非常に良好な音質!ノイズもほとんどありません。従来の海外盤に勝るとも劣らない鮮明な音質がキング関口台スタジオでの最新リマスターによってさらにパワーアップ!フルトヴェングラーの≪フィデリオ≫、1948年ザルツブルクでの公演、緊迫感・劇的感最高の名演をご堪能ください。
★台詞の場面も含む原語(ドイツ語)の歌詞・対訳をトラックNoも入れてPDFファイルで弊社HP(WEBサイト)に掲載します。音源欠落箇所も明示。プリントアウトも可能です。(ブックレットに記載するパスワードを入力してください)
*こちらには歌詞対訳が付いておりません。ブックレット中のパスワードで弊社ホームページにてPDFをダウンロードできます。
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