J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集
どこまでも濃密に奏でられたバッハの精緻な音楽!
オランダで活躍する古楽の名手、
天野乃里子&山縣さゆりによる注目盤!
- アーティスト:天野乃里子、山縣さゆり
- レーベル:LA COMPAGNIE BAROQUE
- 品番:KKC-6407/8
- 国内盤:(国内仕様)
- ジャンル:
ジャンル
クラシック
音楽史/古楽
- 価格:¥5,610 (税込)
- 形態:2CD
- 収録時間:[CD1]51:34 [CD2]56:15
TRACK LIST
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 BWV1014-1019(全6曲+異稿つき)
[CD1]
ソナタ第4番 ハ短調 BWV1017
ソナタ第5番 へ短調 BWV1018
ソナタ第3番 ホ長調 BWV1016
[CD2]
ソナタ第2番 イ長調 BWV1015
ソナタ第1番 ロ短調 BWV1014
ソナタ第6番 ト長調 BWV1019
ヴァイオリン独奏(BWV1019初稿譜より)
チェンバロ独奏(BWV1019初稿譜より)
アダージョ(BWV1019初稿譜より)
天野乃里子(チェンバロ;アンソニー・サイデ Anthony Sidey 製、1998年)
山縣さゆり(バロック・ヴァイオリン:ヤコブ・シュタイナー Jacob Stainer 製、1669年頃)
録音:2019年11月11-14日/オランダ、ヴェルプ、エマウス修道院
★オランダ在住のチェンバロ奏者、天野乃里子が手掛ける自主レーベルの第1弾アルバムです。曲は同じくオランダで活躍するヴァイオリン奏者、山縣さゆりとの共演によるバッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタ全6曲。2019年に天野氏が立ち上げたプロジェクト「Pearls in Baroque(バロックの真珠)」の一環によるリリースで、今後の展開も楽しみな注目盤です。
★オーケストラでの録音が多い山縣氏がバッハのソナタを録音、というのも古楽ファンには嬉しいニュースです。天野氏とは互いに深く音楽を掘り下げて作り合える間柄。ヴァイオリンとチェンバロが対等に掛け合って高め合うこのソナタは2人にぴったりの内容と言えます。軋む不協和音とその美しい解決、息の長い祈りのような歌、生き生きと沸き立つフーガ、華麗で鮮烈な協奏など、全曲じっくりと練られた非常に濃密な演奏に仕上げられており、また結果として「女性2人での録音によるバッハのソナタ集」という珍しさも併せ持つものが出来た、と天野氏は語っています。
★アルバムの最後には第6番の初稿譜として残された3つの楽章を収録しています。うち2曲(それぞれヴァイオリン・ソロとチェンバロ・ソロのために書かれている)はチェンバロのためのホ短調パルテータ(BWV830)に転用された音楽。残り1曲はこれでしか聴けない音楽で、痛切な半音階のアダージョ。どれも貴重な録音です。
★「バッハは、バロック時代の作曲家の中でも、最も重要な芸術家として有名ですが、ある意味では、彼の作品は、当時の典型的なバロックの作品からも、遠大にまた孤高にかけ離れたとも言えるもので、“バッハ”というジャンルが存在すべきかもしれません。彼の作品は、和声、メロディ、リズムを精緻に組み合わせた独創性で、それまでの音楽で表現されていたものの境界を遥かに超える質を達成していますが、この6曲計25楽章の中に、その要素は豊かに表現されていて、我々もリハーサルをどれだけ積んでも、さらに新たな発見が常にあります。(天野乃里子)」
※当アルバムは国内仕様のみのご案内となります。
◆レコード芸術 2021年11月号 特選盤
Artist
天野乃里子
横浜雙葉学園高校卒業後、桐朋学園音楽科卒、慶応大学文学部美学美術史学科卒。その後、オランダに留学し、ハーグ王立音楽院を経て、アムステルダム・スウェーリンク音楽院を演奏家ディプロマを得て卒業(国家演奏家資格習得)。ソロCD「バロックの真珠たち」をはじめ、デュオやガスパリーニのオラトリオ世界初演CD録音にも参加。2016年春、幻の名曲ゴールドベルグ作曲のニ短調チェンバロ協奏曲を東京上野文化会館にて日本初演。2017年、太田彌生氏作曲によるチェンバロと竜笛の為の曲「平けく 安けく」(天より遣わされた鳳凰と龍が、地を浄め、平安を願い舞う)を東京にて世界初演。2018年に文化パステルの活動として、赤十字の創設者アンリ・デュナン氏をちなんだベネフィット・コンサートをオランダ、アムステルダムにて企画主催。その他、多彩な活動を行う。2019年、オランダ・バロック室内楽団「バロックの真珠たち」を音楽監督として設立。2020年6月12日に3ヶ月に渡るコロナ・ロックダウン後初めてとなるアムステルダム・コンセルトヘボウでのオープニング・コンサートを山縣さゆり氏と共に開催。30人の聴衆に向けて、このCDにも録音したバッハのプログラムを披露。その模様はライブストリーミングで世界中に発信され、叙情豊かなバッハの音楽であったと大きな反響があり、音楽が人類に必要不可欠であると再認識される夜になった。2021年以降も、魅力的なバロック・シリーズをオランダを拠点とし欧州各地、また日本等で展開予定。
山縣さゆり
東京生まれ。2歳でヴァイオリンを始め、1970-73年、上條尚人氏に師事、大阪・相愛学園の音楽教室に通う。全日本学生音楽コンクール小学生、中学生の部で1位、2位に入賞。1974-84年、東京・桐朋学園音楽教室、高校、大学にて、モダン・ヴァイオリンを故鷲見三郎、石井志都子両氏に師事。学生時代より、バロック・ヴァイオリンに興味を持ち始め、有田正広、有田千代子、鈴木雅明、鈴木秀美、若松夏美、寺神戸亮氏らと数多く共演。1984年、オランダのデン・ハーグ王立音楽院でルーシー・ファン・ダール氏にバロック・ヴァイオリンを学ぶために渡欧、 1987年にソロ・ディプロマを取得し卒業。1985年に故フランス・ブリュッへン指揮の18世紀オーケストラのメンバーとなる。又同時に、シギスヴァルト・クイケン指揮のラ・プテイットバンドや、オランダ・バッハ協会にも加わり、2005年からはバッハ協会のコンサートマスターを務める。ヨーロッパの多くの国々、そしてオーストラリア、アメリカ、中国など、世界の各地で数多くのコンサートツアー行う。その他様々なアンサンブルと多数のレコーディングを行い、グスタフ・レオンハルト、ボブ・ファン・アスペレン、アンナー・ビルスマ氏らと共演。またメイン・メンバーとして、ムジカ・アンフィオン、ラルモニア・ソノーラ等と定期的に演奏。2014年にアムステルダム音楽院にてバロック・ヴァイオリンの教師に就任。
Pearls in Baroque (バロックの真珠たち)
天野乃里子を音楽監督として2019年に結成。歴史的考察の元にバロック演奏に専念し、素晴らしい音楽の文化遺産を通じてコミュニケーションを図りたいという願望で結集した、優れた音楽家のグループです。地球温暖化等、環境問題に積極的に関与している企業にご協力いただき、その概念と演奏の両方を愛好する方々との3者連携により、人類のより良い将来を共に模索していこうとするものです。
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