フランツ・リスト(1811-86):
1.-14.『白鳥の歌』 S 560(シューベルト―ジャン・チャクムルによる再編成)(59'34)
ⅰ.「愛の便り」/ⅱ.「戦士の予感」/ⅲ.「彼女の絵姿」/ⅳ.「春の憧れ」/ⅴ.「別れ」/ⅵ.「遠い国で」/ⅶ.「セレナード」/ⅷ.「アトラス」/ⅸ.「漁師の娘」/ⅹ.「海辺で」/ⅹⅰ.「我が宿」/ⅹⅱ.「町」/ⅹⅲ.「影法師」/ⅹⅳ.「鳩の便り」
15.-18.『4つの忘れられたワルツ』 S 215(19'43)
ⅰ.第1番/ⅱ.第2番/ⅲ.第3番/ⅳ.第4番
ジャン・チャクムル(ピアノ/Kawai SKEX(Shigeru Kawai Concert Grand))
セッション録音:2020年1月/ワイアストン・コンサートホール(モンマス、イギリス)
プロデューサー&サウンド・エンジニア:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)
エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ
★SACDハイブリッド盤。2018年第10回浜松国際ピアノコンクール第1位のほか、同コンクールの室内楽賞、札幌市長賞など数々の賞に輝いたジャン・チャクムル。優勝者の副賞としてBISレーベルからの録音デビューが決定し、2019年1月にコンクールの会場となったアクトシティ浜松におけるセッション収録でデビュー盤(KKC-4169)をリリースし、一躍注目を集めました。同コンクールの優勝者ツアーとして2019年4月より全国20公演をこえる演奏会も成功させ、その後定期的に来日しております。
★当録音は2020年1月にイギリス、ワイアストン・コンサートホールにおけるセッションで、収録作品はリストがピアノ独奏用に編曲したシューベルトの『白鳥の歌』S 560そして、『4つの忘れられたワルツ』 S 215です。
★シューベルトの3大歌曲集の一つ『白鳥の歌』は、シューベルト自身が編んだ『美しき水車小屋の娘』、『冬の旅』とは異なり死後に出版社や友人たちがまとめたもので、歌曲集としての連続性は持っていません。そのためチャクムルは自身の感性で演奏順を変えております。新たな物語を提示した注目の演奏です。
★一方、1881年から1884年にかけて作曲された『4つの忘れられたワルツ』S 215はリスト晩年の穏やかな曲調が印象的。チャクムルの研ぎ澄まされた感性と歌心に満ちた演奏でお楽しみいただけます。