★フィリップ・ジョルダン指揮、パリ・オペラ座管弦楽団による2017年から2018年にかけて行われたチャイコフスキー交響曲全曲演奏会のライヴ映像。コンサートは、前期の交響曲第1~3番と後期の交響曲第4~6番とをそれぞれ組み合わせて演奏されました。オペラによって培われた高いアンサンブル能力、しなやかな弦楽器の音色、そして奇をてらわない統一感ある表現が素晴らしい演奏です。2009年よりフィリップ・ジョルダンが音楽監督を務めるパリ・オペラ座管弦楽団。およそ10 年間に渡って良好な関係を続けてきた両者は、これまでに数多くの作品を手がけ、本筋である舞台作品でも≪ドン・カルロ≫や≪コジ・ファン・トゥッテ≫であったり、≪モーゼとアロン≫や≪ファウストの劫罰≫であったりと幅広いレパートリーに取り組んでいます。またジョルダンは管弦楽作品も積極的に取り組んでいます。録音でも、『アルプス交響曲』や『春の祭典、牧神、ボレロ』、『ニーベルングの指環』管弦楽曲集、『フィガロの結婚』全曲、『ペレアスとメリザンド』全曲、『ベートーヴェン:交響曲全集』など優れた作品を発売しています。フィリップ・ジョルダンはパリ・オペラ座との契約が2020年には終了し、2020年よりウィーン国立歌劇場音楽監督に就任することが決まっています。
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https://vimeo.com/323431361
◆レコード芸術 2019年7月号 特選盤