★20世紀初頭に建築されたバルセロナのカタルーニャ音楽堂で行われた、グスターヴォ・ドゥダメル指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団によるマーラー「復活」の映像。
祖国ベネズエラの「エル・システマ」の出身で、2009年よりロス・フィルの音楽監督に就任、今や世界中の超一流オーケストラを指揮するドゥダメル。今年2020年6月末には、ベルリン・フィルと来日して、この「復活」を演奏予定でした。ドゥダメルにとってマーラーの交響曲は、10代の頃より頻繁に指揮をしてきた作品であり、この演奏でも完全に手中に収めているのが良くわかります。豊かな緩急、程よく抑制されたドゥダメルの巧みな指揮により、ミュンヘン・フィルの力強い音色が際立ちます。何といっても白眉は第5楽章。オーケストラ、独唱、合唱が見事にかみ合い、勢いのある演奏が展開されています。ソプラノのチェン・ライス、メゾソプラノのタマーラ・マンフォードの独唱の二人も素晴らしく、安定した歌唱と声量、そして説得力はピカイチです。地元の合唱団、カタルーニャ合唱団 カタルーニャ音楽堂室内合唱の見事なハーモニーも必聴。
ドゥダメルのスター性を改めて実感する、見事な統率力で圧倒的な演奏を聴かせてくれます。
TRAILER
https://www.youtube.com/watch?v=-RHuYrrxs8w