★この度、独C-majorレーベルより新映像シリーズ「ウィーン・フィル定期演奏会(The Exclusive Subscription Concert Series)」が始まります!
ウィーン・フィルの定期演奏会は、土曜と日曜とソワレ(平日)の3種類あり、すべて会員制ですので一般販売はありません(定期会員枠のチケットが余った場合のみ、一般に向けて販売あり)。ウィーン・フィルの定期会員になるには、会員枠に空きが出ないと会員にはなれませんし、現在その待ち時間は10年以上といわれています。さらに会員権を取得するには、ウィーン・フィルに手紙を書き入会の意思を伝える必要があります。ウェイティング・リストは毎年春に更新されるため、空きが出るまで手紙を書き続け、空きが出たときに晴れて定期会員となれるという、非常に特別なコンサートなのです。本作は、その入手困難のコンサートが映像で観られる、大変貴重な映像シリーズの登場です。
第1弾リリースは、2022年9月に行われたズービン・メータ指揮によるコンサート映像です。ソリストにマルタ・アルゲリッチを迎え、シューマンのピアノ協奏曲、そして後半にはブルックナーの交響曲第4番というプログラムでした。アルゲリッチは2017年に76歳にしてウィーン・フィルと初共演、その後何度か本拠地楽友協会で共演し、2024年3月にもメータとラヴェルのピアノ協奏曲を演奏したばかりです。メータは2024年4月29日に88歳を迎える巨匠指揮者であり、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートには過去5度登場しているウィーン・フィルとは関わりの深い指揮者です。
シューマンのピアノ協奏曲は、長年共演を重ねてきたメータとアルゲリッチの呼吸はぴったり合っていて、アルゲリッチのピアノの音色はクリアで冴えわたり、メータらしい洗練度の高い表現力で聴かせてくれます。ブルックナーでは、ウィーン・フィルの豊潤かつ濃厚な響きと、複雑な構成を丁寧に描き出す構築力は圧巻です。
トレイラーはこちら→
https://www.youtube.com/watch?v=WNyHJyrOONI