クインシー・ジョーンズが多大なバックアップを続ける
アルフレッド・ロドリゲスの新展開!
2017年ブルーノート公演の興奮も蘇る同トリオでの演奏
キューバをルーツに世界の音楽を取り込み昇華させた一作
- アーティスト:アルフレッド・ロドリゲス
- レーベル:MACK AVENUE RECORDS
- 品番:KKE-075
- 原盤品番:MAC-1130
- 国内盤:(国内仕様)
- ジャンル: ジャンル ジャズ
- 価格:¥2,547 (税込)
- 形態:CD
- 付属品:日本語帯、解説付
クインシー・ジョーンズが多大なバックアップを続ける
アルフレッド・ロドリゲスの新展開!
2017年ブルーノート公演の興奮も蘇る同トリオでの演奏
キューバをルーツに世界の音楽を取り込み昇華させた一作
アルフレッド・ロドリゲス / ザ・リトル・ドリーム
1. Dawn (4:00)
2. The Little Dream (4:54)
3. Silver Rain (4:04)
4. Bloom (4:52)
5. Dance Like A Child (3:08)
6. Vamos Todos A Cantar (3:52)
7. Bésame Mucho (5:56)
8. Tree of Stars (2:58)
9. World of Colors (4:33)
10. Alegría (3:07)
11. Moonbeam (3:03)
12. De Rua Pra Rua (From Street to Street) (3:58)
メンバー:Alfredo Rodríguez(p, vo, rhodes), Munir Hossn(g, el-b), Michael Olivera(ds, perc)
★クインシー・ジョーンズの多大なるバック・アップを受け続けるキューバが生んだ若き才能、アルフレッド・ロドリゲスのMack Avenue通算4作目。
★2012年にデビュー作をリリース。一作ごとに作品の世界観を広げ、前作では、セネガル出身、当代を代表するクリエイターとなったリチャード・ボナ、またレバノン出身、新進気鋭のイブラヒム・マーロフ他、多彩なゲストを迎えて一層の注目を集めましたが、本作はグッとシンプルに、トリオ編成でのリリースで新たなる挑戦をみせてくれています。
★メンバーは、昨年2017年ブルーノートに来日した時と同じメンバー。その際に、アルフレッドは、「すでにこのトリオで録音は終わっているんだ」と本作のことを語っていましたが、本メンバーでは、何年にもわたって数々のツアーをし、演奏を重ねているとのこと。つまり、レギュラーとしての活動を結実させた位置づけの一作となります。
★世界各国からゲストを迎えた前作から一転しつつ、アルフレッドの眼差しは常に世界に開かれている印象。
★アルフレッドは、現代の世界情勢に危惧の念を抱きつつ、曰く、「本作『ザ・リトル・ドリーム』には、小さな夢が、壮大なリアリティにつながって、明るい未来を築きあげるのだということを、希望に満ちた子供たちに示したかった。今は世界に橋を架けるかわりに壁を創ってしまっているけれど。この世界に住んでいる人々は思っているより違いがなくて、似たものを持っていると自分では思っている。だから、素直に物ごとに反応して、素直に演奏したい。それがよりよいものに自然につながると思うから」とのこと。そんなアルフレッド。本作は、言葉が示すように、自らの経験が自然に滲みでた演奏が、印象的に響きます。
★デビュー作から関わったマイケル・オリヴェーラに対して、新しく加わったムニル・ホッスンはブラジル出身、ジョー・ザヴィヌルの遺志を継ぐザ・シンジケートの一員にもなった経歴の持ち主。そうしたことにも影響されてか、オープニングは実にカラフルかつ壮大!ジョー・ザヴィヌルは、晩年、世界の音楽を取り込み、その要素を消化してクロスオーヴァーした音楽をクリエイトしてきましたが、このオープニングは、往時のヴァイブレーションが、現代に継承されていることを証明するかのよう。渦を巻くようなグルーヴ感や、躍動するビートと共にヴォイスが交錯する展開は、巨大なアメリカのポップ・ミュージックの世界の影響を受けながら、世界の音楽がシンクロしています。タイトル曲M2は、そんなポップさと共に、可憐なメロディが魅力的。この辺りには、アルフレッドが表現したい“Dream<夢>をもつことがもたらす大切なもの”が表現されているかのようです。もちろん、ルーツ的な要素が忘却されることはなく、キューバン・スタンダードの“ベサメ・ムーチョ”を演奏するほか、クラーヴェの進化形を見せるようなM5のようなナンバーも。一方、そうしたナンバーの中に、アルフレッドが基礎として受けたクラシックの要素もあり、アラビックなフレーズもあれば、アフリカンなグルーヴとメロディあり、スパニッシュな哀愁も混じり合います。
★前作は、自らが描きたい音楽を、それぞれ、ルーツにもつアーティストをゲストとして迎える形で奏でてきましたが、本作は、それらのアーティストの世界を取り込んで、自らが表現する展開を見せるアルフレッド。本作を聴くとクインシー・ジョーンズが見込んだ大器の無尽蔵な才能も感じます。
★クインシー・ジョーンズに見出されることによって自らが大きなDreamをいだき、希望を現実にしてきた32歳のアーティストの今。確実に表現を深めるアーティストの今を感じさせられる一作です!
アルフレッド・ロドリゲス
KKJ-219
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MAC-1194
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アルフレッド・ロドリゲス
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