ゼン・アンド・ナウ

まさに絶好調のピアニスト、 ベニー・グリーンの新たな冒険
ホッド・オブライエンの娘、ヴェロニカ・スウィフトがヴォーカルで参加
ジャズマン・オリジナル曲等を新鮮な味付けで再演した注目作!

  • アーティスト:ベニー・グリーン
  • レーベル:SUNNYSIDE
  • 品番:KKE-084
  • 国内盤:(国内仕様)
  • ジャンル: ジャンル ジャズ
  • 価格:¥2,547 (税込)
  • 形態:CD
  • 付属品:日本語帯、解説付

TRACK LIST

ベニー・グリーン / ゼン・アンド・ナウ

1 Donny Hath A Way (Benny Green) 2:19
2 For Regulars Only (Dexter Gordon) 3:11
3 Latin America (Cedar Walton) 4:46
4 Naturally (Benny Green) 3:35
5 Minor Contention (Hank Jones) 2:55
6 Enchanted Forest (Benny Green) 1:50
7 Split Kick (Horace Silver) 3:30
8 Say You’re Mine (Duke Pearson) 3:23
9 Humphrey (Benny Green) 4:16
10 Hipsippy Blues (Hank Mobley) 3:42
11 Something I Dreamed Last Night
  (Sammy Fain, Jack Yellin & Herb Magidson) 4:30
12 Wiggin’(Benny Green) 4:05

メンバー:
Veronica Swift - vocals (2, 4, 7, 9, 11) Anne Drummond - flute & alto flute (1, 3, 6)
Benny Green - piano (all tracks) & electric piano (1,3,4) David Wong - bass
Josh Jones - percussion (1, 3) Kenny Washington - drums (all tracks except 6)
Recorded: Fantasy Studios, Berkeley, CA on February 26-27, 2018 and Samurai Studio, Astoria, Queens, NY on June 1, 2018

■オスカー・ピーターソンが自分の後継者と賞讃したピアニスト、ベニー・グリーンの待望の最新作が登場。デビッド・ウォン(b)、ケニー・ワシントン(ds) のお馴染みのリズム・セクションをバックに全12曲を収録。5曲に若手実力派の女性ジャズ・ヴォーカリスト、ヴェロニカ・スウィフト、3曲に女性フルート奏者のアン・ドラモンドを大きくフューチャーした注目作である。
■もはや世界でも有数のジャズ・ピアニストの一人に登りつめたベニー・グリーン。過去38年間にわたりコンサートライブや大物ジャズメンとの共演等で、最強のピアニスト、バンドリーダーとして大活躍中。 しかし、過去20枚のリーダー作のいずれにもヴォーカリストやフルート奏者をフィーチャーしたことがなかった。本作『ゼン・アンド・ナウ』は女性ヴォーカルのヴェロニカ・スウィフトと女性フルート奏者のアン・ドラモンドが参加したベニー・グリーンの新たな冒険のアルバムと言って良いだろう。
■ヴェロニカ・スウィフトは2015年セロニアス・モンク・コンペティションで2位入賞の実力派若手女性ヴォーカリスト。父親はバップ・ピアニストのホッド・オブライエン(2016年没)、母親は歌手のステファニー・ナカシアン。グリーンと同じような音楽に恵まれた環境で育っている。ベニーはライブ等で彼女と共演するにつれ、今回の作品に彼女を大きくフューチャーする必然性を見出したに違いない。
■本作ではヴェロニカのヴォーカルを5曲で聴くことができる。スキャットを交えた透明感あるオーソドックスな唱法は耳に残り、印象的である。 M7のHorace Silverの作品“Split Kick”ではトランペット・パートとサックス・パートをヴォーカルで見事に表現している。また、M9の“Humphrey”は90年代にクリスチャン・マクブライド(b)、カール・アレン(ds)とのトリオ作『Testi fyi n'! 』に収録されていたファンには懐かしい曲。スキャットが入ることで新鮮な味付けになった。
■アン・ドラモンドはニューヨークで活躍中の女性フルート奏者。ケニー・バロン(p) のアルバムやツアーに参加したり、リーダー作も数枚発表している。彼女の参加(3曲)も本アルバムに独特なテイストを加えた。
■言うまでもなくベニー・グリーンの演奏は絶好調である。女性ゲストの3曲でフェンダー・ローズの演奏も披露している。また、ピアノ・トリオのフォーマットで演奏される4曲はハンク・ジョーンズ、デューク・ピアソン、ハンク・モブレイのジャズマン・オリジナルと自身のオリジナル曲。ベニー・グリーン節が大全開である。まさに『Then And Now』、あのときと現在が心地よく融合した大注目のアルバムである。

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