「日本のサックスは高木元輝と阿部薫のふたりだけでいい」副島輝人(ジャズ評論家)
■ジャズ評論の先達のひとり副島輝人が発言したという「日本のサックスは高木元輝と阿部薫の二人だけでいい」(近藤秀秋「サックスからみた日本のフリージャズ」/アルテス電子版)で挙げられた高木元輝の伝説のコンサート・シリーズが30数年を経ていよいよ公開される。
■第1弾は、5回にわたるソロ・コンサートを完全収録した5CDセット。高木元輝がメロディに回帰した頃の演奏で、出自にちなむ民謡<アリラン>を始め、<ラ・ヴィ・アン・ローズ=バラ色の人生>、<小雨降る径>などのシャンソン/タンゴ、クラシックの<家路>、ポップスの<悲しき願い><可愛い花(小さな花)>、ジャズの<エピストロフィー>(セロニアス・モンク)<グッバイ・ポーク・パイ・ハット>(チャーリー・ミンガス)などあらゆるジャンルに素材を求め、オリジナルを交えながらテナーとソプラノ・サックスで内省的な演奏を聴かせている。
■東京・経堂のミニ・ギャラリー「伝」で20名弱のリスナーを対象にインティメートな雰囲気で演奏された心温まるソロが堪能できる。
■本作に続いて、吉沢元治(b)、小杉武久 (vln)とのデュオ作品の発売も今後予定されている。なお、36Pのブックレットには、1969年の貴重なインタヴューとともに、主催者でカメラマンでもある桑原敏郎の多数の未発表写真が収録されている
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