Magician

Mack Avenue “Erroll Garner Octave Remastered Series”
エロール・ガーナー, ラスト・レコーディング
最初にして最後の来日を果たした1972年から1年を経た
73年秋のレコーディング
カーペンターズでもおなじみのバカラック・ナンバー
“Close to You”はじめガーナー節全開!!

  • アーティスト:Erroll Garner
  • レーベル:MACK AVENUE RECORDS
  • 品番:MAC-1167
  • ジャンル: ジャンル ジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Erroll Garner / Magician

1. (They Long To Be) Close To You 4:34
2. It Gets Better Every Time 4:24
3. Someone To Watch Over Me 4:19
4. Nightwind 5:39
5. One Good Turn 3:15
6. Watch What Happens 3:02
7. Yesterdays 3:54
8. I Only Have Eyes For You 5:07
9. Mucho Gusto 3:39
10. Grill On The Hill 4:24

メンバー:
Erroll Garner (p), Grady Tate(ds), Bob Cranshaw(b), José Mangual(congas), Norman Gold(org), Jackie Williams(tambourine)
★Mack Avenue Recordsの“Erroll Garner Octave Remastered Series”全12作中の11枚目となるこの『Magician』というアルバムは、ガーナーが最初にして最後の来日を果たした1972年から1年を経た73年の秋にレコーディングされました。基本はレギュラー・クァルテットによる演奏で、クァルテットのメンバーは、ホセ・マングアル(congas)を除いて来日時とはすでに異なっており、来日したアーネスト・マカーティ,Jr.(b)とジミー・スミス(ds)に代わってボブ・クランショー(b)、グラディ・テイト(ds)という名手たちが加わっています。
★アルバムは、例によって何の曲だか予測がつかないイントロからバート・バカラックの名曲「Close To You」へと入っていき、その後は自らのオリジナルと「Someone To Watch Over Me」、「Yesterdays」といったスタンダード曲とがバランスよく配されています。自作曲のひとつ「One Good Turn」だけは、ゲストにオルガニストのノーマン・ゴールドとジャッキー・ウィリアムズ(本来はドラマーですが、ここではタンバリンを叩いています)が参加した演奏で、ゴスペルのようなテーマからグルーヴいっぱいのパフォーマンスが繰り広げられていきます。他のオリジナルも魅力的なものが並んでおり、「Night Wind」はあの「Misty」を思い起こさせるロマンティックなバラード、そして「It Gets Better Every Time」はうなり声を伴ったブルース・プレイがガーナーならでは。ラストの「Grill On The Hill」は例によってこのシリーズで初めて日の目を見た追加曲ですが、これもまたシンプルながら印象深い32小節のオリジナル。クランショー~テイトの生み出すリズムに乗ったガーナーのプレイも絶好調です。
★残念なのは、これがガーナーのラスト・レコーディングになってしまったこと。彼は、この後まもなく体調を崩して75年初頭に演奏活動から退き、回復することなく77年に世を去ってしまったのです。
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