Te Lo Dije
アロルド・ロペス・ヌッサMack Avenue第三弾
キューバ発、ハイブリッドなサウンドが炸裂するクリエイティヴな一作!
アフロ・キューバンの多彩な音楽要素とモダン・ジャズの高次元の融合
ハバナの喧騒、躍動・・・最高に熱く、興奮必至の演奏がギッシリ
- アーティスト:Harold Lopez-Nussa
- レーベル:MACK AVENUE RECORDS
- 品番:MAC-1179
- ジャンル:
ジャンル
ジャズ
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
TRACK LIST
Harold Lopez-Nussa / Te Lo Dije
1. Habana Sin Sábanas (Harold López-Nussa) 3:31
2. Te lo Dije (Harold López-Nussa) 5:09
3. The Windmills of Your Mind feat. Vincent Peirani (Michel Legrand) 5:20
4. Lila’s Mambo (to Emiliano Salvador) (Harold López-Nussa) 4:38
5. El Buey Cansao feat. Cimafunk (Juan Formell) 4:08
6. Timbeando (to Chick Corea) (Harold López-Nussa) 4:18
7. Un día de Noviembre (Leo Brouwer) 2:41
8. Jocosa Guajira feat. Kelvis Ochoa (Harold López-Nussa, Ruy Adrián López-Nussa, Kelvis Ochoa) 3:59
9. JazzTón feat. Randy Malcom (Harold López-Nussa, Ruy Adrián López-Nussa, Randy Malcom Martínez Amey) 3:19
10. Sobre el Atelier (Harold López-Nussa,) 4:06
11. Van Van Meets New Orleans (Harold López-Nussa, Mayquel González,) 3:07
メンバー:
All Tracks
Harold López-Nussa – piano, keyboards, background vocals (2, 4)
Mayquel González – trumpet, background vocals (2, 4)
Julio César González – bass, background vocals (2, 4)
Ruy Adrián López-Nussa – drums, percussion, background vocals (2, 4)
Guests
Vincent Peirani – accordion (3), Cimafunk – voice (5), Kelvis Ochoa – voice (8), Randy Malcom – voice, timbales (9), Heikel Fabián Trimiño – trombone (9), José Julián Morejón – percussion (9), Jorge Aragon – additional keyboards (9)
★アロルド・ロペス・ヌッサ、通算9作目、Mack Avenue第三弾となる飛躍の一作!セネガル出身、パリで活躍するベーシスト&ヴォーカリスト、アリュンヌ・ワッドゥを迎え、キューバのグルーヴと、アフリカン・グルーヴの融合を試みるなど、2015年あたりでアロルドはひとつの世界観を見せながら、前作『Un Día Cualquiera』では、かつてのベーシスト、Gastón Joyaを再び迎え、キューバ人アーティスト3人のトリオで、ある種の原点回帰。しかし、そのスペクタクル的なトリオ演奏の中には、キューバの様々な伝統が織り込まれており、来日公演でも、アイデアは止まることなく、アップデートした世界を見せてくれていたアロルド。そして、本作に至っては、取り込んできたものが、ハイブリッドに融合しながら、高い次元で弾けた感がある。
★ハバナの街の喧騒を捉えた録音も介しながら、アロルドのピアノとトランペットの奏でるメロディがリスナーをキューバの日常に、自然に誘う実に粋なオープニングの演出もさることながら、全てにおいて自由さを得た感が満載なこの作品。一方では、ミシェル・ルグランに敬意を表し、自らのルーツの一端であるというフレンチ(〜シャンソンと)ジャズの世界を奏でたり(M3)、チック・コリアのエレクトリック・バンドにインスパイアされて作曲し、2005年のモントルー・ジャズ・フェスティヴァルのソロピアノコンペティションの栄冠を掴んだ楽曲(M6)をローズとピアノでグルーヴしまくりながら再演するなどジャズ方面からのアプローチをみせる場面あり。一方、自らのルーツであるキューバ人としての要素を基にした表現を大きく拡張。タイトル・ナンバーM2は祖父に捧げたボレロ。また末っ子の娘に捧げたマンボM4あり、ハンドクラッピングのリズムを導入部に、複雑なリズムを折り重ね、キューバ発のコンテンポラリー・ミュージックをキメまくっていくM8あり。また、キューバの大御所バンド、ロス・ヴァン・ヴァンのM5では、Cimafunkをフィーチャー。その流れはまたラストのオリジナルと呼応し、ニューオリンズの音楽と融合していく展開も見せていく。
★どの曲も驚きに満ちた、めくるめく展開。しかし、そこに作為のようなものはない。ところで、M6, 10は2007年のソロリサイタル「Sombre el Atelier」でこれまでにソロとして演奏されてきた楽曲をアップデートしたもの。M10にはクラシック音楽を基礎にしてきたアロルドの繊細な表現も見られる。そうした原点回帰もあり、今この瞬間を鮮やかに形に一作。世の中の状況が落ち着いた際には、このアルバムを基にしたライヴなども見てみたいものだ。
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