イェルク・ヴィトマン:ピアノ作品集
現代屈指の作曲家イェルク・ヴィトマン
19世紀の作曲家たちへのオマージュ
並外れた技法で描くピアノ作品集
- アーティスト:シュウ・ユーボー
- レーベル:MDG
- 品番:MDG-90423206
- ジャンル:
ジャンル
クラシック
現代音楽
- 価格:オープン価格
- 形態:SACD Hybrid
- その他の製品情報:Stereo/5.1/2+2+2
- 収録時間:76:50
TRACK LIST
イェルク・ヴィトマン:ピアノ作品集
イェルク・ヴィトマン(1973-)
サーカスダンス(Zirkustänze)(2012) 22'33
1 Fanfare 0'25
2 Boogie Woogie 0'56
3 Erster Walzer 1'30
4 Vier Strophen vom Heimweh 1'47
5 Valse bavaroise 1'27
6 Valse sentimentale 1'28
7 Kinderreim 0'39
8 Karussell-Walzer 1'39
9 Hebräische Melodie 4'38
10 Venezianisches Gondellied 3'46
11 Bayerisch-babylonischer Marsch
牧歌と深淵(Idyll und Abgrund)(2009) 14'02
~ピアノのための6つのシューベルトの回想
12 I: Irreal, von fern / unreal, from afar 2'03
13 II: Allegretto un poco agitato 4'01
14 III 1'27
15 IV: Scherzando 2'07
16 V 1'21
17 VI: Traurig, desolat / sad, desolate 3'02
間奏曲(2010) 20'43
18 I 0'44
19 II: Zart singend (poco rubato sempre) 1'20
20 III: Mit dunkler Glut (agitato sempre) 12'03
21 IV: Wiegenlied (ruhig fließend) 4'22
22 V: Lento un poco andante 2'12
11のユモレスク(Elf Humoresken)(2007) 22'30
23 Kinderlied 3'19
24 Fast zu ernst 1'06
25 Anfangs lebhaft 2'55
26 Waldszene 1'00
27 Choral 2'31
28 Warum? 1'28
29 Intermezzo 1'01
30 Zerrinnendes Bild 1'53
31 Glocken 1'04
32 Lied im Traume 0'42
33 Mit Humor und Feinsinn 5'25
シュウ・ユーボー(ピアノ)
使用楽器:Steinway D „Manfred Bürki“ 1901
録音:2016年9月21-22日、2023年8月28-31日、マリエンミュンスター修道院コンサートホール
★中国出身のピアニストで、ドイツを中心に活躍するシュウ・ユーボーがイェルク・ヴィトマンのピアノ作品を録音しました。イェルク・ヴィトマンは、現代屈指の作曲家にして、世界的クラリネット奏者、さらには指揮者でもあるマルチな才能を持つ音楽家。
音楽学者のバーバラ・ドブレツベルガー博士はイェルク・ヴィトマンのピアノ作品についてこのように述べています。「ブーレーズ、クセナキス、ウストヴォリスカヤ、ピアソラ、武満徹など、20世紀の作曲家によって書かれたピアノ作品は、ピアノという楽器の音色、技法すべてを活用した楽曲が生み出されたと言えるでしょう。そのため21世紀に新たにピアノの楽曲を作曲するということは、作曲家にとって大きな挑戦であります。ヴィトマンはそこに果敢に挑み、過去の作曲技法、形式、そして文学などあらゆるものからインスピレーションを得て実験的に作曲しています。」
本作は、シューベルト、ブラームス、シューマンといったロマン派の作曲家へのオマージュと言える作品が収録されています。サーカスダンス(Zirkustänze)は、綱渡り師の危険に挑む際の感情が万華鏡のようにコロコロと変化する魅力的な作品。11のユモレスク(Elf Humoresken)は、タイトルから想像できるようにシューマンの「フモレスケ」から影響を受けており、また「子供の情景」や「森の情景」を彷彿とさせる楽曲もあります。ヴィトマンは「ロベルト・シューマン賞」を受賞しており、シューマンの音楽語法を21世紀の表現として見事に落とし込んだと言えるでしょう。また間奏曲(Intermezzi)は、ヴィトマンからブラームスへの愛を捧げた作品。断片的にブラームスの旋律が現れ、19世紀から遠くはなれた現代に、ブラームスからの歌が届くような1作です。「シューベルトへの回想」という副題がついている牧歌と深淵(Idyll und Abgrund)は、間奏曲がブラームスへのオマージュというならば、本作はより大胆にシューベルトの音楽をコラージュしたような楽曲です。
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