ORIGINES~オリジン/レ・ズィティネラント
三人のア・カペラ女性ヴォーカルアンサンブルレ・ズィティネラント
音楽の起源(ORIGINES)にさかのぼる、
壮大かつ繊細なプロジェクト
- アーティスト:レ・ズィティネラント
- レーベル:MIRARE
- 品番:MIR-724
- ジャンル:
ジャンル
クラシック
声楽曲
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
- 収録時間:65:32
TRACK LIST
ORIGINES~オリジン/レ・ズィティネラント
[Creation~創造]
1. ビッグ・バン/複数の借用(引用)による作品
編曲:マノン・クサン、エロディー・ポン、ミヒャエル・マグリン
[Earth~土]
2. トゥンカ・ロワンピ(Tunka Lowampi)/ラコタ(スー族)の伝統音楽
編曲:エロディー・ポン
3. ウォーキング・ソング(Waulking Song)/スコットランド、アイルランドの伝統音楽
編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
4. オロヴェラ(OROVELA)/ジョージアの伝統音楽
5. 愛の神に讃美あれ(ACK LOVA GUD)/スウェーデンの伝統音楽
編曲:マノン・クサン
[Fire~火]
6. 女戦士たちのダール(DAHR SAËLLI)/リリアン語(ド・スワルテが造った言語)による
作詞・編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
7. アデス・キリイ(ADES KIRIJ)/ムンハリ語(マノン・クサンが造った言語)の作品
作詞・編曲:マノン・クサン
8. ドラゴ(DRAGO)/リトアニアの伝統歌~エルダリ語(エロディー・ポンが造った言語)の作品
9. カテル(KATELL)/迷子のカテリーヌ(ブルターニュ伝承の物語)~フレン(Fulenn)
作曲:アレクシス・モルヴァン=ロジウ、詞:マリーヌ・ラヴィーニュ、編曲:エロディー・ポン
[Water~水]
10. 水の月(MIZU NO TSUKI)~日本の歌にインスパイアされた作品
編曲、作曲:エロディー・ポン
11. プーランク:かわいい小さなお姫様(C’EST LA PETIT’ FILLE DU PRINCE)
編曲:マノン・クサン
12. 古池や(FUUR IKE YA)~日本の歌にインスパイアされた作品
編曲・作曲:エロディー・ポン
13. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
詞と編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
[Air~空気]
14. 空気は飛んでいく(AER ENIM)~ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの作品
15. ULETAY(イーゴリ公)~だったん人のおどり
編曲:マノン・クサン
16. AESTAS~夏はきたりぬ(中世イングランド)~Amor Potest Conqueri ~Ad Amorem et Alle Psallite Cum Luya
編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
17. LOOMINE~エストニア
編曲:エロディー・ポン
[Ether~エーテル]
18. TERRA MATER*~ヒルデガルト・フォン・ビンゲンのテキストによる作曲およびポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテの音楽
レ・ズィティネラント〔マノン・クサン(声)、ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ(声)、エロディー・ポン(声)〕
ティエリー・ゴマル(パーカッション)
Irvem聖歌隊*
録音:2023年9月1-5日、サン=ローラン教会
★Les Itinérantes(レ・ズィティネラント)は旅人たち、あるいは巡回・移動する人たち、といった意味の名を冠する、3人の女性によるア・カペラ・アンサンブル。11の音楽スタイル、9世紀にわたる、40の異なる言語をレパートリーとしています。オリジナル曲とアレンジにより、3人のシンガーは、自分たちにとって大切なテーマを発展させます。≪""起源 ""というテーマを掘り下げることにより、私たちの存在がいかに奇跡的な確率によって生まれたものであるか、ということをあらためて実感した。こうして私たちは観察者、あるいは通行人の状態にもどることができた。私たちの歌は、何千年も前に消えてしまった他の人々の歌声のように響く。音楽は、他の世紀や他の文化との対話が可能な目に見えぬ世界をもたらしてくれる。音楽はまた、その存在の神秘をも運んでくれる。音楽は人類に寄り添ったものなのだ。有史以前より、人類は音楽を作り、歌ってきた。そしてすべてのアーティストと同じように、作曲家も、聴いたり体験したものからインスピレーションを得て、創作し、共有してきた。このアルバムで、元素をめぐる旅の中で、人類が歌うようになったきっかけを伝えたい。きっかけとは、何かとつながるため、あるいは儀式のため、あるいは踊り、力づけ、敬い、語り継ぐため・・・。音楽はまた文化や時代のかけはしであり、今存在している音楽が、過去に口頭であれ筆記であれ時代を超えて伝承されてきた文化に根ざしていることをあらためて実感させてくれる≫
★古から伝わる伝統歌と、自らつくりあげた言語、あるいは様々な国・地域の言語による、古から伝わる物語や感情の歌を組み合わせた、独特の世界。どのトラックも奥深いものですが、たとえばリトアニアの伝統歌の旋律に基づくDRAGOの冒頭は、ストラヴィンスキー《春の祭典》の冒頭にもほぼそのまま聴かれるもので驚かされます!これは結婚式の歌で、姉(または妹)が農奴との結婚を望んでおり、彼女を待つ生活には様々な足枷があるだろうこと、そして幸せな生活を送ることが難しいかもしれないことを嘆く女性の歌ということです。その後は竜との戦いの物語で、中世の叙事詩の精神にのっとった内容を、エルダリ語(エロディー・ポンが造った言語)で描いた部分が続きます。竜と戦うことは、恐怖や困難を越えることのメタファーなのです。このように、伝統をひとつのきっかけとして、彼女たちの創造性は無限に広がっているのです。日本の伝統的な歌としてとりあげられているのは、さくらさくらや、荒城の月。打楽器奏者がガムランのような音色を奏でる中、声でお琴の音色を再現して「さくらさくら」を歌う場面なども聴かれます。
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