最もソ連らしくない音楽をリュビモフがとりあげた
- アーティスト:アレクセイ・リュビモフ(ピアノ) ほか
- レーベル:WERGO
- 品番:MV-08105
- ジャンル: ジャンル クラシック 現代音楽
- 価格:オープン価格
- 形態:DVD
- その他の製品情報:PAL 16:9、カラーSTEREO、リージョン・コード:5
- 収録時間:73:00
最もソ連らしくない音楽をリュビモフがとりあげた
ウストヴォリスカヤ:ピアノ・ソナタ全集
① 第1番(1947)【オリガ・パシチェンコ(Pf)】
② 第2番(1949)【クセニヤ・セミヨノワ(Pf)】
③ 第3番(1952)【アレクセイ・グローツ(Pf)】
④ 第4番(1957)【エリザヴェータ・ミレル(Pf)】
⑤ 第5番(1986)【ウラジーミル・イワノフ(Pf)】
⑥ 第6番(1988)【アレクセイ・リュビモフ(Pf)】
収録:2011年3月7日/演劇芸術学校モスクワ(ライヴ)
★ショスタコーヴィチの弟子中、最も異彩を放つガリーナ・ウストヴォリスカヤ(1919-2006)。彼女は旧ソ連とか、女性とか、受けた教育、他人からの影響など、何にもあてはまらない作風で、天才なのか異常なのかさえ分りかねる存在となっています。
★ソ連時代には不遇ながら、今日かなり演奏・録音され始めましたが、ロシアでもアレクセイ・リュビモフがイニシアティヴをとり、6篇のピアノ・ソナタを連続演奏。1曲ずつ弟子の若いピアニストたちに担わせ、最後に最も異常な第6番を自身が現代ピアノで奏しています。
★1947年作曲の第1番は4楽章構成で、まだ小節線を有し、彼女のソナタの中では最も常識的な書法ですが、その暴力性は同時代のどの男性作曲家よりも過激。2番から4番までは独自のトーンクラスターを延々と叩くスタイルで、それは鐘の音か爆発のように聴こえます。1988年の6番は最も短いものの、クラスター奏法が進化して掌や腕でガンガン響かせ、聴く者の脳を破壊します。
★そのあまりに非ソ連的音楽は、迫害されていたはずのシュニトケやグバイドゥーリナが体制側に見えてしまいます。特異な奏法や指遣い等、非常に役立つ映像と申せましょう。
※こちらの1タイトルはPAL方式で記録されており、DVD再生が可能なWindows PCやMacのほか、マルチシステム対応AV機器などで再生することが可能です。通常のNTSC方式のDVDプレーヤーやTVでは再生することができません。ご了承のうえお求めくださるようお願いいたします。