戦時下の音楽―ドビュッシー、コミタス

現代最高峰の知性派ヴィルトゥオーゾ、キリル・ゲルシュタインによる
超絶技巧のドビュッシーの12の練習曲全曲ほか
豪華ハードカバーの情報満載のブックレットを伴う充実の2枚組!
トーマス・アデスら豪華共演者陣にも注目

  • アーティスト:キリル・ゲルシュタイン、カーチャ・スカナヴィ、トーマス・アデス、ルーザン・マンタシアン
  • レーベル:MYRIOS
  • 品番:MYR-905
  • ジャンル: ジャンル クラシック 器楽曲 室内楽 声楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2CD
  • その他の製品情報:172ページハードカバーブックレット(サイズ:約28cmx28cm) DXD録音

TRACK LIST

MUSIC IN TIME OF WAR – DEBUSSY, KOMITAS 戦時下の音楽―ドビュッシー、コミタス

[CD1]
・ドビュッシー:12の練習曲(全曲)
・コミタス・ヴァルダペット(1869-1935):アルメニア舞曲集(全7曲)
[CD2]
ドビュッシー:
・ビリティスの歌(全3曲)〔ソプラノ:ルーザン・マンタシアン〕
・6つの古代墓碑銘〔ピアノ:キリル・ゲルシュタイン、カティア・スカナヴィ〕
・家なき子らのクリスマス〔ソプラノ:ルーザン・マンタシアン〕
・アルバムのページ(負傷者の服のための小品)(1915)
・ドビュッシー :英雄の子守歌-ベルギー国王アルベール1世陛下とその兵士たちをたたえて(1914)
・新たに発見された練習曲(1915)
・エレジー(1915)
・ 燃える炭火に照らされた夕べ(1917)
・白と黒で(1915)〔ピアノ:キリル・ゲルシュタイン、トーマス・アデス〕

コミタス:アルメニア歌曲集[Tsirani tsar、Chinar es、Garoun a、Le le Yaman、Qeler Tsoler、Antouni]〔ソプラノ:ルーザン・マンタシアン〕

キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)
録音:2021年、ウィーン・コンツェルトハウス
★キリル・ペトレンコ指揮、ベルリン・フィルとのラフマニノフでも素晴らしい演奏を披露したピアニスト、キリル・ゲルシュタイン。『Music in Time of War』と題した2枚組CDをリリースします。1915年に作曲されたドビュッシーの12の練習曲(全曲)および晩年の作品と、2台ピアノおよび連弾作品、さらにアルメニアのコミタスの作品を収録しています。
★コミタスは、民族音楽学の先駆者であり、アルメニア国民楽派の創始者でもあります。そのコミタスの音楽を深く敬愛したドビュッシーの音楽と並べています。コミタスはアルメニア人大虐殺、ドビュッシーは第一次世界大戦という、それぞれの壮絶な出来事に大きな影響を受けました。音楽が物語や時代を反映する力に魅了されたゲルシュタインが生み出したプロジェクトです。
★1915年に作曲されたドビュッシーの《12の練習曲》は、美しくも難曲ぞろいの作品ですが、ゲルシュタインはパンデミックの間、いつもこの作品を演奏していたそう。カップリングを考えていたおり、20年以上前に知人から教えられたコミタスのアルメニア舞曲こそふさわしいと考え付いたそう。これはコミタスの最晩年の作品で、この作品を書いた直後、アルメニアで大虐殺がおこり、心を痛めたコミタスは以降ずっと精神病院で過ごしました。ほか、戦争の資金集めのために作曲された後期のピアノ曲、さらに、反戦の表明ともいえる「白と黒」や、ドビュッシーが手術を受けた翌週に書かれたエレジーや、戦時中の冬に暖房の燃料を供給してくれた石炭商に贈った「燃える炭火に照らされた夕べ」など、どれもひとつひとつ深いストーリーのある作品がプログラムされています。
★ブックレットには、歴史家のアネット・ベッカーによる、戦時中のフランスでドビュッシーが果たした芸術家としての役割についての文章、そしてハチグ・ムーラディアンによるアルメニアの歴史、そして音楽学者のアルトゥール・アヴァネソフによるコミタスについてのエッセイ、そしてゲルシュタインとハインツ・ホリガーによる対談が掲載されております。(日本語訳はついておりません)。さらに、ソプラノのマンタシアンの曾祖父のいとこが、コミタスがベルリンで勉強する際にピアノを買い与えるなどして経済的に支えていたことが後からわかるなど、思わぬ発見もあったそうです。
★ドビュッシーの練習曲が収録されているだけでも聴く価値は大いにありますが、キリル・ゲルシュタインの、創造的かつ知的なまなざしに裏付けられた音楽センスと、プロジェクトを学術的な面からも実現させる洞察力の両方の結晶であるこのプロダクトは、時代、平和、戦争、そして音楽、様々なことへのメッセージが込められています。
4260183519058

関連商品