★1962年に製作された、イギリス陸軍将校T・E・ロレンスの生涯を題材にした伝記映画『アラビアのロレンス』のサウンドトラックが180ｇ重量盤/限定盤にてリリース。
★映画『アラビアのロレンス』は、デヴィッド・リーン監督、サム・シュピーゲル製作のもとで作られた。作品賞、監督賞、主演男優賞、作曲賞を含むアカデミー賞7部門を受賞し、今なお”映画史に残る名作”として語り継がれている。
★制作を指揮したシュピーゲルは、当初ブロードウェイの作曲家リチャード・ロジャースにこの映画のサウンドトラックを依頼し、フランスの若手作曲家モーリス・ジャールにオーケストレーションを依頼した。伝えられるところによると、ロジャースは映画のテーマを作曲するために、本作の映像を全く見直すこともなく作り、それを聴いたリーンとシュピーゲルは彼の作品に非常に不満を抱き、改めてジャールに映画全体のスコアを依頼したという。
★『アラビアのロレンス』の成功は、このモーリス・ジャールという作曲家の音楽なしには考えられない規模である。たいていの""オリジナル・サウンドトラック""は、単なる記念品や二次的なグッズに過ぎず、それ自体として成立していない。しかしジャールの音楽は違う。リーンの叙事詩が伝える砂漠、埋もれた情熱、激しい忠誠心を、音を使って呼び起こす不思議な力を持っている。これこそ可能な限り壮大なスケールの音楽である。