★〈ソロモンの結び目〉をシンボルマークにしている「ソロモンズ・ノット」は、声楽と器楽からなる指揮者なしの小編成古楽グループ。音楽を舞台作品のように軽やかに柔軟にとらえ、演奏はすべて暗譜で綿密な準備・練習期間を経て、かつ本番では直感的な自由さや激しさを伴ったパフォーマンスを行っています。実際の舞台演出家や振付家たちとのコラボレーションも多く、常に新たな古楽演奏の在り方を追求。一見不釣り合いに見える当アルバムのジャケットデザインも彼らのイメージ上では正しく成り立っているのでしょう。2023年には本拠地イギリスのウィグモア・ホールからバロック・アンサンブル・イン・レジデンスに任命されています。
★ヨハン・セバスティアン・バッハのモテット全曲を、父の従兄弟にあたるヨハン・クリストフ・バッハのモテットと組み合わせたアルバム。J.S.バッハはJ.C.バッハの音楽を高く評価し、これらのモテットも研究していました。聴き比べることによってふたりの個性と近似性が見えてくるでしょう。
★録音場所はアルンシュタットのバッハ教会。J.C.バッハはアルンシュタットで生まれ、J.S.バッハがオルガニストとして初めて仕事をしたのもこの教会でした。美しい音響効果のみならず、ふたりをつなぐ場所として選ばれたうってつけの「舞台」です。
トレイラーはこちら→
https://youtu.be/8t4XFpFw-JM