ノルウェー伝説~ イザイ、ヴァイオリンとピアノのための作品
ノルウェーと深い関係にあったイザイの
知られざる作品群とイザイ編によるショパン作品を収録
- アーティスト:トール・ヨハン・ボーエン
- レーベル:SIMAX
- 品番:PSC-1374
- ジャンル:
ジャンル
クラシック
器楽曲
- 価格:オープン価格
- 形態:2CD
- 収録時間:[CD1] 79:10 [CD2] 50:45
TRACK LIST
ノルウェー伝説~ イザイ、ヴァイオリンとピアノのための作品
[Disc 1]
ウジェーヌ・イザイ(1858–1931):
ノルウェー伝説(1882)
演奏会マズルカOp.1(1882)
演奏会大ワルツOp.3(1882)
ポロネーズ第1番(1881)*
感傷的な情景(静けさ)(1885)
感傷的な情景 第5番(1885)
華麗なるポロネーズ(1885)*
3つのエチュード=ポエム(1900 rev.1914)【第1~3番】
小さなロマンティック幻想曲(1901)
[Disc 2]
ショパン/イザイによるヴァイオリンのための編曲
バラード第1番 ト短調Op.23
幻想即興曲Op.66
ショパンの8つのワルツ
・第1番 イ長調(Op.34 no.1)*
・第2番 嬰へ短調(Op.70 no.2)
・第3番 イ短調(Op.34 no.2)
・第4番 イ長調(Op.64 no.3)*
・第5番 ニ短調(Op.64 no.2)*
・第6番 変イ長調 (Op.69 no.1)*
・第7番 変ホ長調(Op.64 no.1)*
・第8番 ホ短調(Op.post)
[* 世界初録音]
トール・ヨハン・ボーエン(ヴァイオリン)
アイリク・ハウグ・ストムネル(ピアノ)
録音:2022年2月4日–6日、3月18日–20日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作:スティーヴン・フロスト、アイナル・ヘンニング・スメビュー
録音:アルネ・アクセルベルグ
★ノルウェーのヴァイオリニスト、トール・ヨハン・ボーエンが、ウジェーヌ・イザイ による「知られていない作品とヴァイオリンとピアノのための編曲」の録音プロジェクトは、彼がテキサス州ヒューストンのライス大学で「イザイの《2つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲》の全楽章校訂」をテーマにした博士論文に取り組んでいた際、イザイのヴァイオリンとピアノのための未出版作品のあることを知り、スタートしました。
★時代を代表するヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストのイザイ(1858–1931)は、1882年の春、初めてノルウェーを訪れました。このツアーは、国際的にも知られるヴァイオリンの名手だったオーレ・ブルの子、アレクサンデル・エティエンヌ・ブルによる計画と準備で行われ、コンサートによる収益が、ベルゲン市中央のエドヴァルド・グリーグ広場に建立されるオーレ・ブル像の資金にあてられました。イザイは、ノルウェー西岸を巡る途中の4月18日にはトロールハウゲンのグリーグ邸に招待されるなど、彼とノルウェーの関係は深まっていきました。
★このアルバムで演奏される《ノルウェー伝説》、「ピアノをともなうヴァイオリンのため」の《演奏会マズルカ》(Op.1)、「管弦楽またはピアノをともなうヴァイオリンのため」の《演奏会大ワルツ》(Op.3)の3曲は、イザイがツアーの間に作曲。「知られていない」その他の曲は、2つの《感傷的な情景》がコペンハーゲン、《華麗なるポロネーズ》がラトビアのリガで書かれコペンハーゲンで改訂と、各地のコンサートに合わせ、折々に作曲、編曲されました。
★トール・ヨハン・ボーエン(1971–)は、ノルウェー国立音楽大学を卒業後、アメリカでカミラ・ウィックスとセルジウ・ルカに師事。ピリオド楽器とモダン楽器によるバロック音楽から20世紀の音楽、ハリングフェレを弾いた民俗音楽と、幅広いレパートリーで活動しています。《2つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲》を含むイザイの『弦楽のための三重奏曲集』(PSC 1295)や、クラウス・エッゲ(PSC 1193)とファッテイン・ヴァーレン(PSC 1325)の室内楽作品を録音。ゲイル・トヴェイトの『旅の日記から』(PSC 1222)を録音した「フラガリア・ヴェスカ(Fragaria Vesca)」や、「ポイボス弦楽三重奏団(Poebus String Trio)」の活動でも知られます。ピアノのアイリク・ハウグ・ストムネル (1993–)は、ノルウェー国立音楽大学でスメビュー教授とマリアンナ・シリニャンに学び、ソリスト・ディプロマを取得しました。ノルウェー放送管弦楽団と共演したデビュー・コンサートがノルウェー放送のテレビで全国に放映され、2019年にベルゲン国際フェスティヴァルに初めて出演しました。ソリストと室内楽奏者として活動しています。
★このアルバムで演奏される作品は、イザイによる版が出版された《ワルツ第8番 ホ短調》をのぞき、ボーエンによる版で演奏され、《ワルツ第5番》の失われたピアノ・パートは、録音に際しボーエンが作曲しました。ボーエンのこれまでの録音に関わったスティーヴン・フロスト とピアニストのアイナル・ヘンニング・スメビュー が制作、アルネ・アクセルベルグ がエンジニアリングを担当してオスロのソフィエンベルグ教会でセッション録音されました。収録曲の詳細なラーナーノーツ(ノルウェー語、英語、フランス語)は、ボーエンが執筆しています。
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