★2022年2月、オスロ大学で「オスロ生命科学会議 2022(Oslo Life Science Conference 2022)」が開催されました。2月11日が「ダーウィンの日 2022(Darwin Day 2022)」。14日にはオスロのフログネル教会 Frogner Kyrka でコンサートが行われ、「チャールズ・ダーウィンの『種の起源(On the Origin of Species)』による」オラトリオ《時間の経過》が演奏されました。
★このオラトリオは、ノルウェーのポストモダンの作曲家のひとり、ビョルン・モッテン・クリストフェシェン Bjørn Morten Christophersen(1976–)が2013年に書いた作品です。「地球上生命の進化への賛辞……自然科学と宗教の間に音楽で橋をかける……誰もが知っている驚異と興奮の出会うところ」をイメージしてクリストフェシェン自身が『種の起源』に基づいて台本を執筆。〈第1部:働く海を見よ(Part 1: Watch the Sea at Work)〉〈第2部:生存闘争(Part 2: Struggle for Life)〉〈間奏曲 1:ヤドリギ(Interlude 1: Mistletoe)〉〈第3部:変化(Part 3: Change)〉〈第4部:死滅(Part 4: Extinction)〉〈間奏曲 2:骨!(Interlude 2: Boned!)〉〈第5部:自然は飛躍せず - エピローグ(Part 5: Natura non Facit Saltum - Epilogue)〉で構成する作品に作られました。2曲の〈間奏曲〉がアカペラ合唱で歌われ、その他の曲は、ソプラノとバリトンのソロ、混声合唱、オルガンとオーケストラによって演奏されます。2013年11月、アンサンブル・ダリとクリスチャンサン・シンフォニエッタによって初演され、今回のオスロのコンサートが再演です。
★CDのための録音セッションは、コンサートに先立つ2月12日と13日、フログネル教会で行われました。