★元ECMのプロデューサー、Sun Chung(サン・チョン)が主催するRED HOOKから、菊地雅章のラスト・レコーディングに続く、待望の第二弾が登場！！フリージャズ大家、ワダダ・レオ・スミスとアンドリュー・シリル両名に、パキスタンの電子音楽家カシム・ナクヴィが加わり繰り広げる、神秘的アンビエント・フリージャズの新世界。
★ワダダ・レオ・スミスは、アメリカ人のトランペッター/作曲家。主に前衛派ジャズとフリー・インプロヴィゼーションの分野で活躍。1978年ECM録音作品名盤『Divine Love』が、現代ジャズの哲人ヴィジェイ・アイヤーにより「全ての時代を通して最高の録音作の一つ」に挙げられたり、2012年作『Ten Freedom Summers』により2013年のピューリッツァー賞 音楽部門におけるファイナリスト3人のうちの1人となったりするなど、玄人筋からの評価も滅法高い、フリージャズのリヴィングレジェンド。
★アンドリュー・シリルは、アメリカのアヴァンギャルド・ジャズ・ドラマー。セシル・テイラーのドラマーを10年にも渡りつとめるなどフリー・ジャズのフィールドから、カーラ ・ ブレイのバック ・ メンバーとしても活躍した経歴をもつ、現在のNYのダウンタウン/ロフト・シーンをリードする存在。フリージャズというとどうしても奔放なイメージがある中で、彼が展開する優雅なドラミングは特筆に価する存在。
★カシム・ナクヴィはジャズ・ドラマーとしても活躍するパキスタン気鋭の電子音楽家。かつてOneohtrix Point Neverも所属していたアメリカのアンダーグラウンドレーベルNNA TapesやErased Tapes、プライヴェート・シリーズから作品を発表してきた。繊細な電子音の使い方に定評がある。今作では収録全曲のコンポジションを務めた。
★天上から降り注ぐかのような神々しいトランペットの「間」に、自然に湧き出す散逸的・抑制的なドラムとシンセサイザーによるチリチリフワフワした電子音が絡まり、幻想的な手触りの中にも、純粋に「音」の創造を楽しむ空気をも感じ取ることができる。フリージャズの自由な楽しさ・創造性と、アンビエントのリラックスした雰囲気。両者が実験精神をかすがいに違和感なく融合した新時代の傑作が誕生。