硬派一筋の大物テナーJD アレン会心の一作!!
長年のレギュラー・トリオにリバティ・エルマンを迎えた新展開
- アーティスト:JD Allen
- レーベル:SAVANT RECORDS
- 品番:SCD-2162
- ジャンル: ジャンル ジャズ
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
硬派一筋の大物テナーJD アレン会心の一作!!
長年のレギュラー・トリオにリバティ・エルマンを迎えた新展開
JD Allen / Radio Flyer
1. Sitting Bull
2. Radio Flyer
3. The Angelus Bell
4. Sancho Panza
5. Heureux
6. Daedalus
7. Ghost Dance
All Compositions by JD Allen
メンバー:JD Allen(ts), Liberty Ellman(g), Gregg August(b), Rudy Royston(ds)
★硬派な路線を貫きとおす、JD アレンの新機軸にして会心の一作。
★99年にイタリアRedからデビュー作をリリースして以来、リーダー作は10作を数え、Sunnysi deから本Savantへ。近年では活動の中心をなす10年にもおよぶ不動のメンバーによるトリオ演奏が話題を集めていますが、本作は、そのトリオに、ヘンリー・スレッギルや、ヴィジェイ・アイヤーといったバンドの一翼をつとめてきたギタリスト、リバティ・エルマンを迎えた作品。新たな地平を切り拓きます。
★グループを拡張して、演奏の結束が変わることはアレンにして皆無。アレン曰く「今までと違う方向に向かうことには怖れもあった。しかし不完全になることを怖がることなく、制限を設けることなく演奏し、自分自身を表現しきることだと思う。自分を信じてリアリティのあるストーリーを描き出すことは忘れてならない。それによって、自分は新しい成長のチャンスを得た。」とのこと。ライナーには、その言葉を含め、アレンの数々の強い意志を表現する言葉がありますが、本作は、それらにたがわない、魂の宿った演奏があふれ返ります。
★全7曲、すべてがオリジナル。しかし、テーマは極めて短く、モードをベースにしたものにより、演奏展開は4人の自由にゆだねられたもの。アレン曰く、「今は構造に縛られる時代ではないだろう。自分たちの機知、知性をもとに如何に対峙、対処して、新しいものを創り上げていくかだ」と語る通り、演奏は、本能の趣くままに瞬間に反応する、ジャズ本来のインプロの偉大さを感じさせます。もちろんそうした演奏には、メンバーとの関係が非常に重要ですが、そこは10年のレギュラーとなる2人と、百戦錬磨のエルマン。そんなメンバーにアレンは、全幅の信頼と確信をもっているともいいます。
★尊敬するアーティストには60年代、時代を突き動かしたオーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、アルバート・アイラー、そして、フリー的な要素の発露を見せるソニー・ロリンズをあげるアレン。それらの巨匠は、ジャズを志すミュージシャンであれば必ず、意識する存在といえますが、しかし、音楽のスタイルやスピリッツがいろいろな意味で拡散する現代にあって、アレンには、時を越えて巨匠に連なる稀有な気概も見えます。
★『至上の愛』に表現されたコルトレーンのスピリチュアリティ、オーネット・コールマンのユニークさや、ハーモロディクス的な展開も見え隠れさせつつ、借り物でない表現を見せるアレン。最後には、こんな言葉も。「本作『Radio Flyer』は全般的に自由を追究した作品。しかし、美しさも犠牲にされてはならない」。この作品の登場によって、未来もますます楽しみになりそうです。
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