ドミニク・イーディ&ラン・ブレイク 世界観あふれる歌ピアノ
- アーティスト:Dominique Eade & Ran Blake
- レーベル:SUNNYSIDE
- 品番:SSC-1484
- ジャンル: ジャンル ジャズ
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
ドミニク・イーディ&ラン・ブレイク 世界観あふれる歌ピアノ
Dominique Eade & Ran Blake / Town and Country
1. Lullaby (Walter Schumann)
2. It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding) (Bob Dylan)
3. Moon River (Henry Mancini / Johnny Mercer)
4. West Virginia Mine Disaster (Jean Ritchie)
5. Elijah Rock (Spiritual)
6. Give My Love To Rose (Johnny Cash)
7. Harvest At Massachussetts General Hospital (Ran Blake)
8. The Easter Tree (Dave Goulder)
9. Moonglow / Theme From Picnic (Will Hudson / George Duning)
10. Thoreau (Charles Ives)
11. Moti (Ran Blake)
12. Pretty Fly (Walter Schumann)
13. Open Highway (Nelson Riddle / Stanley Styne)
14. Gunther (Gunther Schuller)
15. West Virginia Mine Disaster (Jean Ritchie)
16. Harvest At Massachussetts General Hospital (Ran Blake)
17. Moonlight In Vermont (Karl Suessdorf / John Blackburn)
18. Goodnight, Irene (Huddie Ledbetter)
メンバー:Dominique Eade(vo), Ran Blake(p), Prudence Steiner(narration on “Ives”)
★1935年生まれのピアニスト、ラン・ブレイクと、1958年生まれのヴォーカリスト、ドミニク・イーディのデュオ集。
★タイトルは、『Town and Country』。通常の二人なら、アメリカの一種の古典的名曲をとりあげることが多いですが、今回は、ボブ・ディランあり、ジョニー・キャッシュあり、ネルソン・リドルあり、マンシーニのムーン・リヴァーをはじめ、月(Moon)をテーマにした3つのポピュラー楽曲あり、ゴスペルあり、そして一方の極として、ガンサー・シュラーの楽曲までを選曲しています。
★しかし、このセレクトはある種の必然。イーディは、78年バークリー音楽大学で学ぶためボストンに降り立つものの、ほどなくして、ニューイングランド・コンサヴァトリーのサード・ストリーム課で教鞭をとっていたラン・ブレイクと邂逅。言うまでもなく、ガンサー・シュラーを心から尊敬している存在。また、ラン・ブレイクはニューイングランド・コンサヴァトリーで今も年に一度フィルム・ノワールのライヴを行っており、ムーン・リヴァー及び、ムーン・グローはその筋の関係の楽曲。つまり、全てが二人の確固とした考えに基づいて選曲されています。
★一言でいえば世界観が漂うオリジナルな世界。二人は2011年に『Whirlpool』と題する作品を発表しており、本作は作品としては6年振りとなりますが、上記したようにもう少しで出会って40年の時となる二人。原点は教授と生徒という関係にありつつも、当初よりリスペクトし合う関係で、月日を重ねての作品には、あうんの呼吸のようなものによって、楽曲の中にあるスピリチュアリティも自然に滲みでます。またポップな曲、スタンダードを歌っても一筋縄のメロディとハーモニーでなくアブストラクトになっていくのがこの二人。アメリカの歴史や、互いのルーツなども意識した上で出てくる個性・・・。自らの表現に忠実であり続けたアーティストの注目作です。