フルート奏者/作曲家ジェイミー・バウムによるラージ・アンサンブル
ブラッド・シェピックやジョン・エスクリートをはじめとした
錚々たるメンバーにより、彼女の音楽性を見事に具現化
宗教音楽を基とするコンセプチュアルな作品
- アーティスト:Jamie Baum
- レーベル:SUNNYSIDE
- 品番:SSC-1502
- ジャンル: ジャンル ジャズ
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
フルート奏者/作曲家ジェイミー・バウムによるラージ・アンサンブル
ブラッド・シェピックやジョン・エスクリートをはじめとした
錚々たるメンバーにより、彼女の音楽性を見事に具現化
宗教音楽を基とするコンセプチュアルな作品
◆NYを拠点に活動するフルート奏者/作曲家のジェイミー・バウムによる、Sunnyside第四弾。バンドは8人編成で、ポール・モチアン・バンドから飛翔したギタリスト、ブラッド・シェピックや、アントニオ・サンチェス・マイグレーションの他、ますます活躍の場を広げる鬼才ジョン・エスクリートをはじめ、ファースト・コールのミュージシャンが勢揃い!曲によりゲストが加わる。
◆Jamie Baum Septetは99年に結成され、Sunnysideから2枚リリース。2010年、音楽の方向性の変化により、メンバーを変え、編成を拡大し、The JAMIE BAUM Septet + となってリリースした前作『In This Life』(2013)は、南アジアを旅し、そしてパキスタンのレジェンド、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンの音楽にインスパイアされての異色にして注目の作品であった。
◆ジェイミーは、自身の最も初期の音楽的影響であるユダヤ音楽と、イスラム教徒/ アラビア音楽、ヒンドゥー/ 南アジアの音楽との間に、何世紀にもわたる非常に深い繋がりがあることを発見。これらの音楽的な繋がりを探り、その発見にインスパイアされた新しい音楽を作曲することが、この作品の焦点となったという。
◆この作品の中心となる組曲“Honoring Nepal : The Shiva Suite”は、NYのルビン美術館に委託されたもの。ヒンドゥー教の神であるシヴァの絵画からインスピレーションを受けたというこの組曲は、2015 年ネパール地震を題材にしており、“The Earthquake”、“Renewal”、“Contemplation”と題された3曲それぞれのタイトルの意味を考えながら聴くとより興味深いものとなる。
◆緻密なコンポーズやハイレベルなソロはもちろん、世界中を旅しインスパイアされたことを音楽に取り入れる感性、それを表現するアイディアは彼女ならではのもの。特に、4曲目“The Earthquake”での、美しいハーモニーに重なるように入る破壊的なギターソロによって音楽を絶望に誘う様にはハッとさせられる。そしてその彼女の音楽性を見事に具現化するメンバーの演奏は、流石です。
◆このバンドの方向性が示された前作の延長線上にある作品だ。