★20世紀チェコを代表するチェリスト、ヴェチュトモフが晩年に収録したバッハの無伴奏全曲録音がリリースされます。1930年プラハ生まれのサシャ(アレクサンドル)・ヴェチュトモフはチェリストであった父イヴァンから音楽の手ほどきを受け、その後プラハ音楽院にてあのラディスラフ・ゼレンカにチェロを師事。また、セミョーン・コゾルーポフやアンドレ・ナヴァラといった名匠からも薫陶を得ております。1951年から1956年までスーク・トリオに在籍し、1955年に開かれたプラハの春国際音楽コンクールにてヨゼフ・フッフロ、ミハイル・ホミツェルと共に第1位を獲得しました。その後、1959年に開かれたパブロ・カザルス・コンクールにて第2位を受賞(第1位はアンナー・ビルスマ)。演奏家として着実にキャリアを積む一方、母校プラハ音楽院にて後進の育成にも積極的に取り組みました。1989年プラハにてその生涯を終えました。
★当録音はキャリアの晩年にあたる1984年にプラハのルドルフィヌムで収録された貴重な記録。演奏家としての集大成ともいえるバッハの組曲全曲を収録しておりました。