★20世紀のヴィオラ曲の録音に力を注ぐイトカ・ホスプロヴァー。当録音ではオーケストラを伴う協奏的作品3篇を収録しました。ホスプロヴァーはチェコ出身のヴィオラ奏者。7歳よりヴァイオリンを始め、1989年にはプルゼニ音楽院(チェコ)へ入学。1993年にベートーヴェン国際音楽フェスティヴァルの18歳以下の部門で優勝。その後、若手演奏者からなるユンゲ・エステルライヒッシェ・フィルハーモニー管弦楽団にて首席ヴィオラ奏者を務め、現在はソリストとしてチェコだけでなく世界中に活動の幅を広げています。
★ビロードのように美しい音が魅力のヴィオラ。ヒンデミット、マルティヌー、バルトークがこの楽器のために書いた傑作がありますが、ここに収録された3篇もヴィオラでしか表現のできない深い音色を生かした作品です。
★フェルドのヴィオラ協奏曲は技術的にはバルトークを上回るほどの超絶技巧作品。フロスマンの「ヴィジョンズ・オブ・ミケランジェロ」はミケランジェロ生誕500周年にあたる1975年に作曲された美しい作品。そしてボドロヴァーの受難劇音楽「プランクトゥス」は1982 年共産主義チェコスロバキア時代に生まれた暗闇、ストレス、そして人生の絶望を反映した作品です。