★当代きっての実力派オーボエ奏者ヴィレム・ヴェヴェルカ。コロナ禍で演奏活動が制限される中の最新アルバムは 、2020 年 4月にプラハのドモヴィナ・スタジオにてセッション録音が実現。ヴェヴェルカによって結成された可変アンサンブル、アルティメット・W・バンドとの共演のクロスオーバー・アルバム「ネクスト・ホライゾン」です!収録作品はバッハ、ハイドン、ピアソラ、モリコーネからレッド・ツェッペリン、さらにはチェコの作曲家ハイブラー、メルタ、ジュビルカまで実に多彩なプログラムに挑みました。
★プラハ音楽院で学び、ジャン=ルイ・カペツァリに師事したヴェヴェルカは2003年日本で開催された第7回国際オーボエ・コンクール・軽井沢で1位を獲得。その後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ世界有数のオーケストラと共演しキャリアを積んできました。また故クラウディオ・アバドにより設立された、優秀な若手音楽家で構成されたグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団の一員として活躍し、アバドの厚い信頼を得ておりました。
★録音も積極的で、スプラフォン・レーベルからのソロのデビュー盤「テレマン、ブリテンの無伴奏オーボエ作品集」(SU 4121)で注目され、その後「ヴィヴァルディ、テレマン、J.S.バッハのオーボエ協奏曲集」(SU 4188)、ハープ奏者カテジナ・エングリホヴァーとの「インプレッションズ」(SU 4212)、そしてアンサンブル・ベルリン・プラハのメンバーとして「ゼレンカの6つのトリオ・ソナタ」(SU 4239)などをリリースしており、このディスコグラフィが示す通り幅広いレパートリーを誇る名手であることがわかります。
★期待の当アルバムではオーボエの可能性を広げた意欲作。現代作曲家、マルティン・ハイブラーがヴィヴァルディのオーボエ協奏曲 ヘ長調 RV.455から着想を得て作曲した「ベスト・ビート・ヴィヴァルディ」は、バロックとロックが融合(Ba/Rock)しジャズのテイストで仕上げた協奏曲。ミロスラフ・ジュビルカ作曲の「野鳥のバラード」では実に温かくオーボエと弦楽アンサンブルの語らいを楽しめます。
★また、2020年7月に惜しまれつつ亡くなったエンニオ・モリコーネの名作も収録。映画「ミッション」のテーマである「ガブリエルのオーボエ」は今やオーボエ奏者の必須レパートリー。あまりに美しいメロディはフィギュアスケートでもおなじみです。さらにピアソラの「リベルタンゴ」や「オブリビオン」も収録。そして、ヴェヴェルカが最も得意とするバッハでは有名な「憐れみたまえ、わが神よ」と「アリア」を録音しました。ヴェヴェルカの妙技もさることながらアルティメット・W・バンドのアンサンブル能力の高さにも脱帽です。
★また、当録音では鬼才ヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツルがゲスト出演し、さらにマルティン・ハイブラーとズデネク・メルタはそれぞれ自作の作品でピアノを演奏しているのも注目と言えます。常に新しい道を求めているヴェヴェルカがこの時代にお届けする注目作です!
トレイラーはこちら→
https://www.youtube.com/watch?v=Cs5dxuDnRnk
https://m.youtube.com/watch?v=rQKpELlfFdQ