CD 4
㉕8つのユモレスク Op.101 B.187(1894)
㉖詩的な音画 Op.85 B.161(1889)
イヴォ・カハーネク(ピアノ)
セッション録音:2021年3月~6月/プラハ芸術アカデミー(プラハ)
★今年(2021年)はドヴォルザークの生誕180年です。この記念すべきイヤーにスプラフォン・レーベルから未出版の世界初録音を含むピアノ独奏作品全集の新録音がリリースされます!ドヴォルザークのピアノ独奏曲は、牧歌的で非常に温かみのある音楽が最大の魅力。優しいメロディは聴き手に安らぎを与えてくれます。
★16歳からプラハのオルガン学校で学んでいたドヴォルザーク。18歳で同学校を卒業しますが卒業前にオルガンのための前奏曲とフーガの他に、ピアノ小品「徒歩のポルカ」(ラテン語のタイトル「Per pedes(徒歩で)」が付けられている)も作曲していました。この小品は「忘れな草のポルカ」で知られるモチーフを用いて書かれた小品。ドヴォルザークはオルガン学校の同級生アロイス・ストルツに捧げています。この作品はその後ストルツの娘ルージェナが出版社に発売を持ち掛けたもの実現できず、その後日の目をみませんでした。その自筆譜が見つかったのは1998年。作曲された1859年3月15日から160年以上たった2021年、名手カハーネクにより奏でられます。
★演奏はチェコを代表するピアニスト、イヴォ・カハーネクがその大役をつとめました。カハーネクは1979年生まれ。2004年プラハの春国際コンクール・ピアノ部門を優勝し、チェコ内外で活躍。サイモン・ラトルが2014年11月のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートにてソリストに指名するなど、ヨーロッパを中心に活躍しています。
★録音も積極的でスプラフォン・レーベルからはヤナーチェク(SU-3945)、ショパン(SU-4030)、ヴィクトル・カラビス(SU-4259)などのピアノ独奏作品をリリース。また、ヴァイオリンのヤン・フィシェル、チェロのトマーシュ・ヤムニークと結成したドヴォルザーク・トリオとしてドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」などを収録したアルバム(SU-4144)もリリースしております。そして、ドヴォルザークのピアノ協奏曲&マルティヌーのピアノ協奏曲第4番「呪文」を収めた最新アルバム(SU-4236)は英BBC・ミュージック・マガジン誌の「BBC Music Magazine Award 2020~協奏曲部門」を受賞しており“ドヴォルザーク弾き”として認められたピアニストと言えます。その、カハーネクが満を持して完成させたピアノ独奏作品全集は聴き逃せません!