★名団体マルティヌー四重奏団。これまでセルゲイ・タネーエフの五重奏曲全集(SU-4176)やペトル・エベンの室内楽曲集(SU-4232)など、知られざる名曲を紹介することにも力を注いでいます。
★ヨゼフ・ベネシュはボヘミアとモラヴィアの国境にある村バテロフに生まれ。19歳でウィーンとリュブリャナに移り住み、ヨーロッパ各地でコンサートを開いたヴァイオリンの名手として知られ、イタリアではパガニーニやローラとも親交を深めています。演奏家として活躍する一方、リュブリャナのフィルハーモニー協会の音楽監督、ウィーンの音楽アカデミーの教授など、名だたるポストを歴任しています。
★作曲家としての才能も発揮したベネシュですが、作品のほとんどが、自身が弾くために書いたヴァイオリン独奏作品です。しかし、現在ベネシュの作品はほとんど残っておりません。彼の最後の作品である2つの弦楽四重奏曲(それぞれ1865年と1871年に出版)は、彼がソリストとしてのキャリアから退いた晩年の作品。どのパートも非常に技巧的な要素が散りばめられており、高い演奏技術を要します。なお、第1番は同時代を生きたヴァイオリニスト、フェルディナント・ラウプ(1832-1875)に捧げています。これほどまでに美しい作品を現代の名手が蘇らせたことは非常に喜ばしいことと申せましょう。
トレイラーはこちら→
https://www.youtube.com/embed/jgQMv96_SF8
トレイラーはこちら→
https://www.youtube.com/embed/AOEiz5vUv2o