エンヨット・シュナイダー:協奏曲集

まるでスクリーンを前にしたかのような喚起力溢れる音楽!
映画音楽で名を馳せる エンヨット・シュナイダーの協奏曲集

  • アーティスト:ヴォルフガング・リシュケ、ベルリン・ドイツ交響楽団
  • レーベル:WERGO
  • 品番:WER-5113
  • ジャンル: ジャンル クラシック 現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:83:56

TRACK LIST

エンヨット・シュナイダー:協奏曲集


1. ヴァイオリン協奏曲「大地の眼」

2. 2台のチェロと弦楽オーケストラのための協奏曲「ジキル博士とハイド氏」

3. 打楽器とオーケストラのための交響曲第2番「シーシュポス」


①インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)

②ウォルフガング・エマヌエル・シュミット(チェロ) ②イェンス=ペーター・マインツ(チェロ)

③ヨハネス・フィッシャー(パーカッション)

ヴォルフガング・リシュケ(指揮)、ベルリン・ドイツ交響楽団

録音:2015年5月26-29日/テルデックス・スタジオ(ベルリン)


★主に映画音楽でその名を馳せているドイツの作曲家、エンヨット・シュナイダーの協奏曲集。

★全3楽章からなるヴァイオリン協奏曲「大地の眼」はアメリカの思想家ヘンリー・デイヴィッド・ソローの言葉、「湖は大地の眼である」という言葉に発想を得た曲。1楽章はドイツのケーニヒス湖、2楽章はオーストリアのモンド湖、3楽章はイタリアのガルダ湖を描いています。その自然の険しさや湖の底から発見された住居の支柱などから沢山の伝説が伝わるケーニヒス湖とモンド湖の不気味で神秘的な様子が描かれた第1、2楽章と、水の神ベナクスと青い髪のニンフとの恋物語が伝わるガルダ湖の明るいエネルギーに満ちた第3楽章から成るこの曲は、聴いているとヨーロッパの大自然が目に浮かぶようです。2台のチェロと弦楽オーケストラのための協奏曲は、ロバート・ルイス・スティーブンソンの有名な小説「ジキルとハイド」がベースとなっていて、ジキル博士の二面性が2人のソリストによって表現されています。曲の大半では完全に描き分けられている「善」と「悪」が時たまその境目をなくし、我を失っていく様子は聴きどころの1つです。交響曲第2番「シーシュポス」は、交響曲という名の打楽器協奏曲。ギリシャ神話の登場人物シーシュポスがテーマとなっているこの曲では、シーシュポスが神から与えられた罰である巨大な岩を山頂まで上げ続ける苦行からシーシュポスの解放までが、カミュの随筆「シーシュポスの神話」のアイデアを交えて展開されます。カミュがシーシュポスの神話を通して投げかけた「生きることが困難を伴っても人生に意味があるのか」という問いに肯定的に答えたシュナイダーの、生命力あふれる作品です。

★映画のための音楽ではないのに、まるで大迫力の映像が脳裏に浮かぶような雄弁さの曲ばかり。シュナイダーの手腕が光る協奏曲集です。


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