日本の精神文化に影響されたカウエルとケージのピアノ曲
- アーティスト:ザビーネ・リープナー
- レーベル:WERGO
- 品番:WER-7326
- ジャンル: ジャンル クラシック 現代音楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
- 収録時間:78:06
日本の精神文化に影響されたカウエルとケージのピアノ曲
1. ジョン・ケージ:
トスト・アズ・イット・イズ・アントラブルド * (1943)
独白(1945)
夢(1948)
ホロコーストの御名のかけて * (1942)
2つの小品(1946)
危険な夜 * (1944)
プリミティヴ * (1942)
2. ヘンリー・カウエル:
不吉な響き(1930頃)
エオリアン・ハープ(1923)
3つのアイルランドの伝説(1912)
バンシー(1925)
痕跡(1920)
5つのアンコール(1917)
富士山の雪
ザビーネ・リープナー(Pf、プリペアード・ピアノ *)
録音:2014年12月11-13日/バイエルン放送スタジオ2(ミュンヘン)
★掌や肘でピアノの一定音程を塊として奏する「トーンクラスター」の発案者として知られるヘンリー・カウエル(1897-1965)、ピアノの弦の間にボルトや紙を挟むことで打楽器のような音色にした「プリペアード・ピアノ」の発案者として知られるジョン・ケージ(1912-1992)という20世紀アメリカの二大天才のピアノ曲を集めた好企画。もちろんトーンクラスターとプリペアード・ピアノ満載で、その効果の面白さや表現力を改めて実感させてくれますが、どちらも日本の精神文化から影響を受けていて、日本人の心を打つ何かがあります。
★ケージ作品はマース・カニンガムのダンスのために作ったものが中心となっていますが、「トスト・アズ・イット・イズ・アントラブルド」や「ホロコーストの御名のかけて」など、ジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」からとられた言葉遊び的なタイトルに興味をひかれます。
★カウエル作品は作曲者の自作自演が残されていますが、現代作品のスペシャリストのリープナーがよりシャープに表現。ペンタトニックのトーンクラスターが不思議な極東感を漂わす「富士山の雪」など、曲の良さを再認識させてくれます。
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