西洋音楽多国籍化の夜明け
20世紀アルゼンチン作曲家、ファン・カルロス・パスの作品集
- アーティスト:アンサンブル・アバンチュール
- レーベル:WERGO
- 品番:WER-7327
- ジャンル: ジャンル クラシック 現代音楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
西洋音楽多国籍化の夜明け
20世紀アルゼンチン作曲家、ファン・カルロス・パスの作品集
ファン・カルロス・パス(1901 ~ 1972):作品集
1. edalus
2. invencion( 世界初録音)
3. Nucleos
4. Concrecion ( 世界初録音)
アンサンブル・アバンチュール
アキコ・オカベ(ピアノ①、③)、アレクサンダー・オット(指揮①④)
録音:2014年9月26日-28日、11月30日
★20 世紀アルゼンチンの作曲家、ファン・カルロス・パスの作品集。世界初録音も2曲含まれます。
当時、ラテンアメリカの音楽界では民族音楽をベースにした創作が主流でしたが、パスはその風潮とは一線を画し、当時の西洋音楽の動向を吸収しつつそれらを統合させるような作品を発表しました。当時ヨーロッパで盛んに使用された音楽語法の一つ、「12音技法」を初めて南米で使用した作曲家とも言われています。
後期ロマン派、新ウィーン楽派の12 音技法、ジャズや新古典主義など、20世紀前半にヨーロッパで起こっていた、または持ち込まれた様々な同時代音楽の影響を受けた彼が、20 世紀半ばのうちに遠く海を隔てた国でこのような作品を書いていたことは、現代に続く「西洋音楽の多国籍化」の始まりといえるでしょう。文化の国境が徐々になくなっていく、世界で同じ文化を共有する、そんな新しい時代の文化のあり方を感じる一枚です。