複雑で立体的な構造物を空間的にも芸術的に配置。
ブーレーズとシュトックハウゼンに学びつつ、
自らの書法を造り上げたヌネスの2作
- アーティスト:エミリオ・ポマリコ
- レーベル:WERGO
- 品番:WER-7378
- ジャンル: ジャンル クラシック 現代音楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
- 収録時間:63:31
複雑で立体的な構造物を空間的にも芸術的に配置。
ブーレーズとシュトックハウゼンに学びつつ、
自らの書法を造り上げたヌネスの2作
★エマヌエル・ヌネスはブーレーズ、シュトックハウゼンに学んだポルトガルの作曲家。細かく書き込んだ音符が複雑に絡み合いますが、全体の音響は広く空間性があり、とても立体的です。音色も美しいもので、なるほど師匠の音楽からの影響を思わせつつ、自家薬籠中のものとした完成度の高い書法が味わえます。 ★「ミンネザング」とは中世の叙事詩や恋愛の歌。ドイツの神秘主義者、ヤコブ・ベーメのテキストを基に繰り広げられる①は沢山のパートが入り組み、複雑な展開を見せます。声楽家たちは合唱団の一員であったり騒ぐ群衆であったり、さまざまな立場から声を発します。 ★「Musivus」は音楽・文芸の女神ムーサ(Musa)から派生した言葉で、ムーサのあるところの、という意味で、神殿の飾りとして生まれたモザイク(musivum)の元となる言葉です。翻って、「モザイクの」という意味を持ちます。シュトックハウゼンの『グルッペン』の上をゆく4群(!)のオーケストラのために書かれた②はまさにモザイク模様、目も眩まんばかりの音の綴れ織りにムーサも眩暈を覚えます。